いい加減にしろ！！４

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『んで、後輩くん達も私の家に入れようとしてたわけ？』

二宮｢あそこほぼ俺ん家だからね｣

『ちがいますけど』

二宮｢えぇ、今日くらい良くない？｣

『今日だけの話で済むならね。いつか不法侵入で訴えてやるかんな』

二宮｢へーへーお厳しいことで｣





おにいと私が言い争っている間、後輩2人は私たちの会話をぽかんと眺めていた。





『ま、今日は後輩くん達に免じて許してやろう。このまま乗ってきな？まあどうせすぐ着くんだけどね』

二宮｢ラッキー。マネちゃんよろしく〜｣

マネ｢どうぞどうぞ｣

『ほら、山田と菊池も早く乗りな』

｢｢うっす｣｣





そう、おにいが連れてたパリピな人たちとはこいつらのこと。もう苗字で分かるでしょ？



山田涼介と菊池風磨は遠慮がちに車に乗ってきた。



山田はよくおにいがゲームを一緒にやってるから私も必然と仲良くなった。菊池はニノさんで共演してるのは知ってたし、翔くん経由で面識はある方。






『もうさ、どこのパリピ連れてんのかと思ったよ』

二宮｢その前によく俺らだって分かったね。気持ち悪｣

『その猫背を直してから言って欲しいね』

マネ｢すぐに｢あれおにいだ｣って言ってましたよ｣

二宮｢ひぇ〜きもちわりぃ｣

『マネちゃん車止めて。こいつだけ引きずり降ろす』

二宮｢嘘嘘。ごめんってば｣

『はぁ、まじでムカつくこいつ』

山田｢あ、あの｣

『ん？』

山田｢俺らお邪魔して大丈夫っすか？｣

『あぁ、全然大丈＿＿』

二宮｢大丈夫大丈夫、お前ら遠慮すんな｣

『おい、それは私のセリフ。はぁ、君たちはこんな先輩になっちゃっただめダヨ』

二宮｢お前なんなのその話し方。鼻につく｣

『善し悪しを教えてくれる優しくて上品なお姉さんポジションを狙ってるからね』

二宮｢見事に全て外れてるのが素晴らしい。おいお前ら今は笑うところだぞ｣

『至って真面目ですけど何か』

マネ｢着きました｣




中身のない話を車内でしているとあっという間に家に着いていた。




二宮｢あざーっす｣

『マネちゃんありがとね〜、今度なんか奢る〜』

マネ｢じゃあいちごね、高いやつ｣

『わぁ、遠慮のえの字もないね！』

マネ｢もちろん。じゃあお疲れ様です｣

『お疲れさーん』




当たり前のようにお高いいちごを要求してきたマネちゃんを見送り、これまた当たり前のように私のマンション入口までスタスタと歩いているおにいの後ろ姿を追った。

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