いい加減にしろ！！２

新手のいじめ ページ21

『なにこれ、いじめ？』

菅田｢そんなまさか｣

『イケメンの中に放り込むいじめ？』

吉沢｢いじめじゃないって｣

『新手のいじめでしょ』

菅田｢だから違うってば｣

『こういう小説あるよね、逆ハーって言うんでしょ』

倫也｢お？おばちゃんよく知ってるね｣

『いや、倫也さんは歳上です』

倫也｢あれ、そうだっけ｣

『はい、そうです』

菅田｢もしかして、しいちゃんイケメンに耐性無い系？｣

『全然、ごりごりにいける系』

菅田｢つまんな｣

『おい』




状況を説明しよう。


たった今、私にだる絡みしているのが国民的俳優である、菅田将暉、吉沢亮、中村倫也。4人で来てる訳ではなく今日は福田組の打ち上げである。

ただ、酔っているこの3人から逃れられなかった私は皆が優雅に飲んでいるテーブルへ行けず、この三バカに捕まっている状態。





『旬くーん！ヘルプ！！』

小栗｢うんうん、ふぁいと！｣

『めっちゃ笑顔で言われた』

ムロ｢ふぁいとだよ〜｣

佐藤｢君ならできる！｣

『全く嬉しくないし、応援して欲しいんじゃなくて助け求めてんだわ』



唯一のお助けキャラである環奈ちゃんは明日が早いらしく、早々に帰ってしまった。

女子ひとりなのも気が引けるし、私も早めに帰ろうとしたところ、この状態に。



倫也｢俺久しぶりだからまだ話してたいんだけど｣

『これ口説かれてます？』

倫也｢うん、わりと｣

『じゃあ全力でお断りします』

倫也｢は？もったいないだろイケメン断るとか｣

『その発言がイケメンとしてもったいないです』

倫也｢俺に会わずに今まで何してたの｣

『仕事です』

倫也｢えぇ〜？｣

『えぇー……


ていうか久しぶりって言ってもこの前、え？』

倫也｢…ｽｰ…… ｣

『こっわ、このタイミングで寝る？こっわ』



呑気に口説いてきたのに、急に私の肩にもたれかかって寝始めた。



吉沢｢え、中村さん寝たの？｣

『そうみたい、ごめんお亮私のコート取って』

吉沢｢ほい｣

『ありがと』



どうしようもないので、一応私のコートをかけて横にして寝かせといた。



『(寝てると大人しくていけめんだな)』

小栗｢A〜！｣

『ん〜？』

小栗｢注文！｣

『ほいほい』

小栗｢俺さっきと一緒、ムロくん何飲む？｣

ムロ｢俺も一緒でいいや｣

『了解です、あれ？二朗さん寝た？』

小栗｢うん、いつの間にか｣

『こっちも倫也さん潰れたよ』

小栗｢んじゃ、これラストオーダーだな｣

『そうだね、すみませーん！』

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