いい加減にしろ！！２

非日常 ページ1

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『つまんないねー』

入野｢つまんないなー｣

『なんかこう、ドカン！っていう感じの事ないかなー』

入野｢ほしいなあ、そういうの｣

『人に被害がない程度の事件とか』

入野｢被害あったら困るもんなあ｣

『誰も困らない事件とかいいね』

入野｢いいなあ、それ｣



六つ子の収録が早めに終わり、ソファの背もたれにだら〜と身を任せ、自由くんのなんとも中身のない会話をしていた。







神谷｢平和だなあいつら｣

櫻井｢人が困らない事件って事件じゃないよね｣

『神谷さんたちー、聞こえてますよー』

入野｢そーだそーだー｣

『悪口はんたーい！！』

入野｢そーだそーだー｣

櫻井｢ゆるいなあ、君らは｣



話を聞いていた神谷さんたちがこちらへやってくる。



神谷｢そもそもドカン！ってなんだよ｣

『最近日常が平和じゃないですか』

櫻井｢いいことだね｣

『いい事なんですけど、あまりにも日常すぎる日常で』

神谷｢何言ってんだ｣

入野｢椎名に超イケメンの彼氏ができたとか｣

櫻井｢それは大ニュースだわ｣

神谷｢ありえないけどな｣

『…ちょっと？私にだって彼氏くらい！彼氏、くらい……』

入野｢誰〜？こいつの傷えぐった人｣

櫻井｢誰かって聞かれたら自由だよ｣

神谷｢泣くんじゃないの？｣

『ねえ、慰めようとは思わないわけ？』

櫻井｢でも、言われてみれば最近は何事もなく平和だね〜｣

『ですよね〜』

神谷｢だからいいことだろ｣

『日向ぼっこでもします？』

櫻井｢なぜ｣

『そういう流れでしたよね？』

櫻井｢いや、全然｣



そういう流れでしかなかったと思う。




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『あ……イケメンと言えば』

入野｢ん？｣

『さっき女性のスタッフさんが言ってたんですけど、新しく入ってくるスタッフに超絶イケメンがいるとかいないとか』

神谷｢どっちだよ｣

入野｢なに、狙ってんの？｣

『いやあ、私の周りイケメン多すぎて耐性がついてるので、おにいを超えるイケメンじゃないと心臓に響かないっていうか』

櫻井｢なんか開き直ってていいと思うよ｣

入野｢てか、心臓に響くって何｣

『きゅんとくるみたいな』

神谷｢椎名にきゅんとくるって言葉すら似合わないな｣

『泣きますよ』

入野｢でもちょっと気になるね｣

『若いのかな？』

櫻井｢そりゃあ今頃入ってくるくらいだから｣

『あ、でも異動で来たらしいです』

神谷｢じゃあお前らと同じくらいなんじゃないの？｣







『どうなんでしょうね、明日が楽しみですね』

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