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私はステ2号 ページ44

高校の時… 私はいじめにあった。

顔のニキビが酷かった…


「… そっか、だからメガネやマスクで顔を隠していたのか」
隠したかった…

「誰にも… 人に… 顔を見られるのが怖いの… 」
家族以外怖くて仕方がないの。

「俺が怖いわけじゃないんだ… 」
こくん と 頷いた。


藤ヶ谷さんが怖いわけじゃない…

笑われるのが怖いの…


「もう 俺は怖くない?」
藤ヶ谷さんが私を見つめた。

「… うん、怖くないです」
怖いどころか…


ドキドキして胸が苦しいです。


「ふっ… 」
??

「なんで笑うんですか?」
変なこと言ったかな??

「いや、嬉しくて つい」
嬉しい??


藤ヶ谷さんは ずっと笑っていた。


「何が… そんなに嬉しいんですか??」
わ!!

「ん?お前が気を許してくれたから… まるでステみたい」
ステちゃん??

「ステはさ、捨て猫だったんだ」
捨て猫?だから『ステ』?


藤ヶ谷さんが小さく手を合わせた。


「こんなに小さくてさ… 今にも死にそうな か弱い命だったんだ」
今より小さなステちゃんを想像した。

「なんとか生きてくれたんだけど なかなか懐かなくてさ… 俺たち 何度引っかかれたか わからん」
藤ヶ谷さんが笑いながら話してくれた。

「でもさ、俺たち2人揃って風邪ひいたことがあったんだ」
風邪…


なぜか弱った2人が目に浮かんだ。


「そしたらステの奴、交互に俺たちの布団に入って来てさ… 俺らをあっためてくれたんだ」
ステちゃん…

「それからだよ、ステが俺たちに懐いてくれたのは… 」
そうなんだ…


藤ヶ谷さんが私を撫でた。


「A、話してくれて ありがとう」
!!!


あ… 引き寄せられる…


ぎゅうぅ…



「A… 」
すっぽり藤ヶ谷さんの胸に収まった。


私は抵抗することなく藤ヶ谷さんの胸にいた。

なぜだろう… このままでいたい…


「ふふっ… ステ2号」
へっ!?

「完璧懐いたな」
はっ!やだ!!私ったら!


ドン!!


「いて… なんで離れるんだよ」
え… だって…

「お前の場所はココ!!」
また抱きしめられた。

「絶対に離れんな!」
苦しいくらい抱きしめてくれた。


くすっ。


「何がおかしい?」
私が笑ってることに気付いた藤ヶ谷さん。


「いえ、別に」


笑いが止まらない…


私は、この人の前では自分を隠さないでいいのかもしれない…


それが嬉しくて笑いが止まらなかった。

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設定タグ:藤ヶ谷太輔 , 横尾渉・北山宏光・玉森裕太 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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亀猫(プロフ) - erika2910さん» erika2910さん、こんにちは。メッセージ欄にお返事してます。ご確認ください。コメントありがとうございました(*^▽^*) (2023年4月5日 9時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
erika2910(プロフ) - 亀猫さんこんばんは、続き読ませて頂きたいです。パスワード教えて下さいm(_ _)mお願いします。 (2023年4月4日 0時) (レス) @page50 id: 47d6a17890 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - 亀猫さんありがとうございます(๑˃̵ᴗ˂̵) 続きを見るのが楽しみです♡ (2022年8月16日 17時) (レス) id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - まさえさん» まさえさん、おはようございます(*^▽^*) メッセージの方へ、パスワードを発行してあります。ご確認ください。ありがとうございました(*'ω'*) (2022年8月16日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - パート2を見たいのですが、パスワードがかかって見れません! 教えていただきたいです! よろしくお願いします。 (2022年8月16日 0時) (レス) @page50 id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亀猫 | 作成日時:2014年2月11日 17時

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