本当の私、素顔の私。 ページ41
や!や!
横尾さんがーーーーー!!
『ダメーーーー!!』
心で言いながら横尾さんのTシャツを掴んだ!
ぐいっ!!
「おわっ!!」
!!
ドタッ!!
「いってぇ〜… 」
あ… やっちゃった…
「フゥーーーー!!」
!!!
「ありゃ… ステ 怒った」
私を威嚇してるステちゃん。
ご主人様を傷つけたから…
「フゥーー… フゥーーー… 」
近づいたら引っかかれそうな勢いだった。
「渉、ステ頼む」
横尾さんがステちゃんを抱き上げた。
「よしよし… ステ〜 ちょっとこっちで遊ぼうな」
横尾さんはリビングからキッチンへ。
私… 何であんなこと…
「ごめんなさい… 」
すみません…
「ん?いいよ、気にするな。すぐに機嫌良くなるから」
藤ヶ谷さんがニコニコしながら私のお皿にお肉を入れた。
「たくさん食べろよ」
2人で囲む鍋。
なぜかほっとした気持ちになった。
お腹いっぱいになった頃… 藤ヶ谷さんの食べる手が止まった。
「… さんきゅ」
え?
「嬉しかったよ」
藤ヶ谷さんは私を見ないで言った。
「俺のこと 嫌いじゃないってわかって 嬉しかった」
嫌いじゃない…
嫌いじゃないの…
ただ… この気持ちがなんなのか まだわからない。
「明日さ」
明日…
「どうする?」
どうしよう…
藤ヶ谷さんが笑った。
「さっきも言ったけど無理にはいい。お前が行きたいならそこの映画館の前で… 俺は11時に待ってるから」
私は…
「今、返事くれなくていいから」
え?
何で… ?
「好きになってくれる可能性がないなら 俺は… 」
好き…
「諦めるから」
え…
「でも… 来てくれるなら… 俺は、お前を離さない」
!!
シーン…
「明日、本当のお前で来てくれ」
え?本当の… 私?
どういう意味… ?
藤ヶ谷さんは謎めいた言葉を言ったあと あまり話さなくなった。
そして… おひらき。
「北山ちゃん また来てね」
ステちゃんの右手を持ち私にバイバイ。
藤ヶ谷さんは 駅まで送ってくれ 電車が来るまで待っててくれた。
「… じゃあ オヤスミ」
藤ヶ谷さんが手をあげ言った。
「あ、はい。オヤスミなさい」
ぺこりとお辞儀。
プシュー… ガタン。
扉が閉まり 藤ヶ谷さんが見つめる中 電車は走り出した。
「本当の… 私… 誰にも見せたことない… 」
家族以外…
私は… あることをしながら 明け方まで考えていた。
そして… メガネを外し、鏡を見た。
そこには 素顔の私がいた。
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亀猫(プロフ) - erika2910さん» erika2910さん、こんにちは。メッセージ欄にお返事してます。ご確認ください。コメントありがとうございました(*^▽^*) (2023年4月5日 9時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
erika2910(プロフ) - 亀猫さんこんばんは、続き読ませて頂きたいです。パスワード教えて下さいm(_ _)mお願いします。 (2023年4月4日 0時) (レス) @page50 id: 47d6a17890 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - 亀猫さんありがとうございます(๑˃̵ᴗ˂̵) 続きを見るのが楽しみです♡ (2022年8月16日 17時) (レス) id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - まさえさん» まさえさん、おはようございます(*^▽^*) メッセージの方へ、パスワードを発行してあります。ご確認ください。ありがとうございました(*'ω'*) (2022年8月16日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - パート2を見たいのですが、パスワードがかかって見れません! 教えていただきたいです! よろしくお願いします。 (2022年8月16日 0時) (レス) @page50 id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2014年2月11日 17時