連れてこられたマンション ページ39
腕を掴まれたまま電車に乗った。
「いい加減 離してください!」
藤ヶ谷さんは私を見てくすくす笑うだけ。
「やだね」
ムカ!!
ブンブン腕を振った。
どん!!
「いって!」
あ!隣の人に当たっちゃった!
「す… 」
「すみません」
え…
なぜか藤ヶ谷さんが謝ってくれた。
「ココは公共の場だ」
すみません…
「やっと大人しくなった」
むっ!!
プイッと窓の外を見た。
ネオンがキラキラしている都心の風景。
「綺麗だな」
うん。
2人で外を眺めた。
「次 降りるぞ」
電車が駅に付き乗客が次々降りる。
「ほら、来い」
私は降りようとはしなかった。
「とって食ったりしねぇよ、ほら寒いから」
腕を引っ張られた。
トン。
駅のホームに降りたった。
「駅の側だから」
藤ヶ谷さんについて行った。
「ほら、近いだろ?」
駅の前のマンションだった。
鍵でエントランスホールのドアを開けた。
エレベーターで8階へ。
「さて、着いた… やれやれ 重」
バレンタインのチョコが重そうだった。
ガチャ…
「ただいまー♪」
誰かがいる証拠。
「ミャァ〜… 」
!!!
ステちゃん!!
「ステ〜♪ただいま〜♪」
藤ヶ谷さんがステちゃんを抱っこした。
「このお姉ちゃんは、俺の彼女だよ〜♪」
へっ!?
ぽか!
「ち!違います!!」
背中を叩いた。
「あははは!強情な奴!」
強情じゃないもん!
事実だもん!
まだ彼女じゃ… はぅ!?
ちがーーーーう!!まだって!!何考えてるのよーー!私!!
「何してんだ?一人で百面相して」
きゃあーー!!
「いいからあがれよ」
あがれって…
なんか… 危険な香りが…
ううん、危険じゃなくていい香りがする。
「くんくん… お出汁??」
誰かがいるってことだよね?
「まさか… 彼女!?うそ!?ヤバいんじゃない??」
この展開!?
「か、帰った方がいいかも… 」
見たくない!!
知りたくない!!
「何してんだよ!さっさと来い!!」
ひぃ〜〜!
「怒ってるよ〜〜!!」
宏く〜〜〜ん!!
恐る恐る靴を脱いだ。
「ミヤゥ?」
あ、ステちゃん。
「迎えに来てくれたの?」
私の足にじゃれていた。
ステちゃんが歩き出した。
「お邪魔しま〜す… 」
ステちゃんについて行った。
「うわぁ… 綺麗なマンション… 」
そこはモデルルームみたいな部屋だった。
「良く来たね。さぁ、どうぞ」
へっ!?
後ろを振り返ると立っていたのは横尾さんだった。
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亀猫(プロフ) - erika2910さん» erika2910さん、こんにちは。メッセージ欄にお返事してます。ご確認ください。コメントありがとうございました(*^▽^*) (2023年4月5日 9時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
erika2910(プロフ) - 亀猫さんこんばんは、続き読ませて頂きたいです。パスワード教えて下さいm(_ _)mお願いします。 (2023年4月4日 0時) (レス) @page50 id: 47d6a17890 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - 亀猫さんありがとうございます(๑˃̵ᴗ˂̵) 続きを見るのが楽しみです♡ (2022年8月16日 17時) (レス) id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - まさえさん» まさえさん、おはようございます(*^▽^*) メッセージの方へ、パスワードを発行してあります。ご確認ください。ありがとうございました(*'ω'*) (2022年8月16日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - パート2を見たいのですが、パスワードがかかって見れません! 教えていただきたいです! よろしくお願いします。 (2022年8月16日 0時) (レス) @page50 id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2014年2月11日 17時