失恋の予約 ページ34
◆◇◆ 太輔・side ◆◇◆
社食を約束したのにアイツは来なかった。
玉に聞いたら 午後から具合が悪くなったらしく早退したらしい。
「あれ?今日も休み?北山ちゃん」
渉が玉に聞いていた。
「ああ、体調がすぐれないんだって。風邪ひいたのかな?」
風邪…
「かもね、でっかいマスクしてたから」
してたけど… 予防だって言ってた。
マジでおかしい… あの時 スタバでは風邪はひいてなかった。
俺… なんかしたか?
別にしてないよな… 会ってないし…
「玉、電話かけてくれないか?アイツ 俺からだと出ないんだ」
2人が俺を見た。
「え?LINEは?」
溜め息が出る。
俺は首を振った。
「なぜだかわからないが、出てくれない。LINEなんか読んでもない」
マジ凹む…
「ショートメールも?」
すべて無視されていた。
こんな女… 初めてだ…
「ガヤ 何したんだよ… 」
俺を睨みながら玉がケータイをかけ始めた。
「… あ!北山ちゃん?… うん、俺」
なんで… ?
「うん、うん。… 明日は出て来れるの?そう!良かった。いやさ、ガヤが心配しててさ」
玉はすぐ出るんだよ…
カチン☆!!
「貸せ!!」
「え!?が、ガヤ!?」
玉のケータイを奪った。
「おい!メガネ!!いい加減に!!」
うそ…
ツー… ツー… ツー…
「が、ガヤ?」
「太輔?」
切れてる…
「何なんだよ!アイツは!!」
ケータイを見つめた。
「そんなに俺が嫌なのかよ… 」
力なく席に座った。
シーン…
「… 手強いな、北山ちゃん」
渉が俺を撫でた。
「諦めるか?」
諦める?
Aを?
「その顔は諦めてないな」
俺は…
「諦めるわけねぇだろ!絶対に諦めない!!」
ムキになって定食を食べだした。
とりあえず明日は来るらしいから その時話そう。
それに…
カサッ…
「ん?何それ?」
ササッと内ポケットにしまった。
「いや、何でもない」
俺は黙ってまた食べ始めた。
「太輔」
ん?
渉が俺をじっと見ていた。
「ちゃんと話を聞いてやるんだ」
ちゃんと…
「わかってる」
まずは話すことだな。
2人がにやにや笑っていた。
「明日は鍋にしようかな〜♪」
はぁ?何でいきなり鍋??
「失恋したら慰めてやるからな〜♪鍋で♪」
グサッ!!
し… 失恋だと…
「ふざけるなーー!失恋なんかするかーー!!」
でも、この鍋が誤解を解くきっかけになった。
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亀猫(プロフ) - erika2910さん» erika2910さん、こんにちは。メッセージ欄にお返事してます。ご確認ください。コメントありがとうございました(*^▽^*) (2023年4月5日 9時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
erika2910(プロフ) - 亀猫さんこんばんは、続き読ませて頂きたいです。パスワード教えて下さいm(_ _)mお願いします。 (2023年4月4日 0時) (レス) @page50 id: 47d6a17890 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - 亀猫さんありがとうございます(๑˃̵ᴗ˂̵) 続きを見るのが楽しみです♡ (2022年8月16日 17時) (レス) id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - まさえさん» まさえさん、おはようございます(*^▽^*) メッセージの方へ、パスワードを発行してあります。ご確認ください。ありがとうございました(*'ω'*) (2022年8月16日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - パート2を見たいのですが、パスワードがかかって見れません! 教えていただきたいです! よろしくお願いします。 (2022年8月16日 0時) (レス) @page50 id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2014年2月11日 17時