勘違いと恋わずらい ページ33
私を『好きだ』と言った低い声…
どきどき… どきどき…
「… 社食で… 」
うわぁーー!!
バサッ!!
思いっきり布団に潜り込んだ!
「やだやだ!私!へーーーん!!」
丸まって足を抱え込んだ。
「何で『はい』なんか言ったんだろーー!!」
自分がよくわからない!!
ドキドキが止まらない!!
はっ!!
「きゃあ!!」
布団の中が明るいのに気づいて飛び起きた。
「あ… バカ… ケータイだった… 」
アホだ… 私。
スマホを使用したため画面が明るいだけだった。
「… 藤ヶ谷さんの番号… 」
じっと見つめ…
「… 一応よ!一応登録しとくだけだから!べ、別に深い意味なんかないんだから!」
なぜか自分に言い聞かせ藤ヶ谷さんの番号を登録した。
すると…
ピコン!!
「え?え?」
うそ…
『登録さんきゅ』
きゃあーー!!
「ら、LINE!?」
ど、どうしよーー!!
友達追加…
「し、しないと… 怒るよね… 」
また自分に言い聞かせた。
「… 『よろしくです』… いいかな?」
返事はすぐきた。
わぁ!
「可愛い!!さっきのにゃんこちゃんだ!」
大きな目の茶色いにゃんこがドアップで写っていた。
「『ステ』ちゃんって言うんだ!わぁ〜!可愛いなぁ」
ん?
また入ったフォト。
「… かっこいい… 可愛い… 」
ステちゃんとツーショット。
「ん?これ… 誰が撮ってるの?… この横にある朝食らしきメニュー… 」
完璧な朝のご飯が一緒に写っていた。
こんなの… 男の人作らないよね?
じゃあ… これは… 誰が?
か… 彼女… ?
「… なによ… やっぱり… いるんじゃない」
ウキウキした気分が一気に落ちた。
「うそつき… 」
その後LINEが入ったが私は無視した。
会社にいつものように出社したが… 私は社食には行かなかった。
藤ヶ谷さんが探すといけないので屋上で一人でランチ。
冷たいコンビニのサンドイッチを食べた。
「北山、マーケティングの藤ヶ谷が来てたぞ」
やっぱり来たんだ…
「… そうですか… すみませんでした」
ぺこりとお辞儀した。
「ん?北山?どうした?具合悪そうだな?」
具合は…
悪くない…
機嫌が悪いだけ。
「体調悪いなら早退しろ。後は玉森に任せるから」
玉森さんがすぐに私のところに来てくれた。
私は早退をすることにした。
心が変だった。
こんなこと産まれて初めての経験。
これが『恋わずらい』だとは まだ自分でも気づいてなかった。
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亀猫(プロフ) - erika2910さん» erika2910さん、こんにちは。メッセージ欄にお返事してます。ご確認ください。コメントありがとうございました(*^▽^*) (2023年4月5日 9時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
erika2910(プロフ) - 亀猫さんこんばんは、続き読ませて頂きたいです。パスワード教えて下さいm(_ _)mお願いします。 (2023年4月4日 0時) (レス) @page50 id: 47d6a17890 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - 亀猫さんありがとうございます(๑˃̵ᴗ˂̵) 続きを見るのが楽しみです♡ (2022年8月16日 17時) (レス) id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - まさえさん» まさえさん、おはようございます(*^▽^*) メッセージの方へ、パスワードを発行してあります。ご確認ください。ありがとうございました(*'ω'*) (2022年8月16日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - パート2を見たいのですが、パスワードがかかって見れません! 教えていただきたいです! よろしくお願いします。 (2022年8月16日 0時) (レス) @page50 id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2014年2月11日 17時