カップのルージュ ページ27
◆◇◆ 太輔・side ◆◇◆
ゴン☆!!
「イッテ!!」
何だ!?
「宏君!!」
なっ!?
宏!?
「… お前は… 俺の妹に… なんて要求してんだよ… 」
上から俺を睨んでいた。
「え… あ、あははは!聞いてました?」
まずーーーい!!
また印象が悪いことを…
「宏君!あのね!」
宏君がAを立たせた。
「うそです!冗談です!」
俺も慌てて立ち上がった。
「… 全然 冗談に聴こえなかったが?」
ひぃ〜〜!!
睨まれてる〜〜!!
「すみません!」
ぺこりと謝った。
「… A、帰るぞ」
宏君がAの手を繋いだ。
俺が繋ぎたい手。
引き下がれない… その手は俺のだ。
「あの!聞いてください!俺、藤ヶ谷 太輔って言います!」
まずは自己紹介。
「同じ会社のマーケティング課で勤めてまして… その… 」
どうしよう…
目がマジで俺を見てる…
「で?」
『で?』って…
「その… 」
俺より低い男に睨まれて…
ヒヤヒヤの俺。
「言っとくが、『好き』だけでは 俺は認めないから」
え?
「お前は… Aのこと 笑顔に出来るか?」
は?
笑顔… どういう意味だ?でもココは…
「そんなの簡単です!!任せてください!」
言うきゃない!!
宏君がAを見た。
「コイツには… 知ってほしくないコンプレックスがある」
「宏君!!」
コンプレックス?
なんだ… ?
「それがわかって 守ってくれる相手にしか 俺は 認めるつもりはない… 」
宏君がAを撫でた。
「宏君… 」
Aは宏君の腕に顔を埋めていた。
俺に顔を見せなくなってしまった。
「お前が克服してくれたら認めてやる」
克服…
「探してみろ… 笑顔にさせてみろ」
笑顔に?
「じゃあな。行くぞ A」
え?
2人は俺を置いてさっさと店を出て行ってしまった。
すとん…
「笑顔って… さっきの笑ってくれたのがそうじゃないのか?」
マスクの下… 笑った気がしたが…
「あの笑顔は違うのか?」
テーブルの上の2つのカップを見つめた。
薄っすらついたAのピンクのルージュ。
「… コンプレックス… どんな?」
どんなに考えてもわからない。
「玉は… 知ってるかな?」
俺は玉にLINEした。
でも、返ってきた答えは…
『知らないよ』の、一言だった。
「A… 」
Aのカップを手に取った。
「俺が… 」
ちゅ…
「笑顔にさせてやる」
ルージュにキスをし 答えを探し始めた。
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亀猫(プロフ) - erika2910さん» erika2910さん、こんにちは。メッセージ欄にお返事してます。ご確認ください。コメントありがとうございました(*^▽^*) (2023年4月5日 9時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
erika2910(プロフ) - 亀猫さんこんばんは、続き読ませて頂きたいです。パスワード教えて下さいm(_ _)mお願いします。 (2023年4月4日 0時) (レス) @page50 id: 47d6a17890 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - 亀猫さんありがとうございます(๑˃̵ᴗ˂̵) 続きを見るのが楽しみです♡ (2022年8月16日 17時) (レス) id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - まさえさん» まさえさん、おはようございます(*^▽^*) メッセージの方へ、パスワードを発行してあります。ご確認ください。ありがとうございました(*'ω'*) (2022年8月16日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - パート2を見たいのですが、パスワードがかかって見れません! 教えていただきたいです! よろしくお願いします。 (2022年8月16日 0時) (レス) @page50 id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2014年2月11日 17時