聴こえる着信音 ページ23
◆◇◆ 太輔・side ◆◇◆
逃げられた…
まさか… 女に逃げられるなんて… 初めてじゃねーか?
「この俺が… 」
ガクッと項垂れた。
ガヤガヤ… ざわざわ…
「… いいな… 楽しそ… 」
周りを見ると楽しそうなカップルばかり…
「はぁ… 俺 アホみたい」
こんなの頼んで…
バレンタイン企画の『バレンタインチョコレート・プレッツェルモカ』
それを一口飲んだ…
「うめ… 」
心が元気になる甘さ。
「… A… 」
たった何時間前に出逢った女…
何でだ?
何でこうもアイツを欲しいと思うんだろうか…
「はぁ… 最悪」
ん?
「… 玉?」
LINE… ?
ケータイ画面を開いた。
「… 俺を何だと思ってる… アイツラ… 」
玉のメッセージ…
『我慢できる?』
『ケー番教えてもいいけど ちゃんと北山ちゃんのペースに合わせて』
『笑顔になるまで』
「Aのペース… 」
トロくさそうな女だけど…
俺は 完全にアイツに参ってる…
「渉にも釘刺されてるからな… 」
ケータイを見つめながらAを想った。
「… 笑顔か… 見たことないな… そう言えば」
目を閉じ笑顔を想像した。
コツコツコツ…
誰かが横を通り過ぎる間もAの笑顔を想像してた。
「ダメだ… 全然 想像できない… 」
泣き顔や困り顔しか浮かばなかった。
「… わかったよ」
俺は玉にLINEした。
『アイツが心を開くまで… 俺を好きになるまで手を出さない。誓う』… と。
ピコン!!
「… さんきゅ」
ケータイの画面にはケー番。
「… 出てくれますように… 」
祈りながらケータイをかけた。
コールが鳴る…
頼む… 出てくれ…
「A… 」
会いたいんだ…
『… はい』
!!!
出た!!
「… 俺」
ブチッ!!
へっ… ?
ツー… ツー… ツー…
「うそだろ… 切りやがった… 」
若干 放心状態…
む… むっかーーー!!
「ふざけんなよ… 」
再び番号にかけた!
「くっそーー!!出ろよ!」
コールはするが出ない!!
イライラする…
「あの女ーー!!早く出ろよーー!!」
ひたすらコールするが全然出ようとしないA。
ガタッ!!
ピロロロ… ピロロロ…
「ん… ?」
どこかでケータイの着信音が聴こえる… ?
俺は一度切った。
シーン…
「もう一度… 」
ピロロロ… ピロロロ…
小さな着信音… どこだ?
俺はゆっくり後ろを振り向いた。
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亀猫(プロフ) - erika2910さん» erika2910さん、こんにちは。メッセージ欄にお返事してます。ご確認ください。コメントありがとうございました(*^▽^*) (2023年4月5日 9時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
erika2910(プロフ) - 亀猫さんこんばんは、続き読ませて頂きたいです。パスワード教えて下さいm(_ _)mお願いします。 (2023年4月4日 0時) (レス) @page50 id: 47d6a17890 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - 亀猫さんありがとうございます(๑˃̵ᴗ˂̵) 続きを見るのが楽しみです♡ (2022年8月16日 17時) (レス) id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - まさえさん» まさえさん、おはようございます(*^▽^*) メッセージの方へ、パスワードを発行してあります。ご確認ください。ありがとうございました(*'ω'*) (2022年8月16日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - パート2を見たいのですが、パスワードがかかって見れません! 教えていただきたいです! よろしくお願いします。 (2022年8月16日 0時) (レス) @page50 id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2014年2月11日 17時