俺と渉の関係 ページ19
◆◇◆ 太輔・side ◆◇◆
パチパチパチ… カタカタ…
室内にいろいろな音が響いていた。
トルルルルゥ… カチャ…
「藤〜!2番!」
ん?
受話器を取りボタンを押した。
「お待たせしました、藤ヶ谷です」
あ!
「おお!ニカ!出来たか?」
デザインを少しだけ修正をかけた。
その返事。
「ああ、わかった。今からそっちに行く」
電話を切り、席を立った。
「渉、デザイン行って来る」
渉が俺を見た。
「俺も行くよ。ちょうど、別件の依頼がきてるから」
2人でデザイン課に行くことにした。
軽快な足取りでエレベーターに乗り込んだ。
「ご機嫌だな、太輔」
ん?
「ああ、まぁな♪」
こんな楽しいことはない。
デート〜♪
「今日 どうする?来るのか?」
ん〜…
「わかんねーから、家 帰るわ。気が向いたら行く」
俺は 週のほとんど渉の家に入り浸っていた。
「わかった。でも、いきなりやんなよ。純情ガールなんだから」
純情ガールか…
それっぽいかも…
「わかった!なるべく自粛する!」
やりたいが我慢だな!!
「… 本当にわかってんのか… また兄貴の宏君に殴られるぞ」
右唇を舌で舐めた。
「まだ、切れてる?」
渉に見せた。
チーン。
スゥーーー…
あ、7階 着いたか…
「きゃあ!!」
へっ!?
「藤ヶ谷さんたち!そういう関係ですか!?」
はぁ… ?
ん?… はっ!!
傍から見れば… キスしようとしてる体勢!!
女子社員が俺たちを見て驚いていた。
「ばっ!バカ!違うわ!!」
渉から離れ エレベーターを慌てて降りた。
「ぶっ!!あはははは!!」
あははじゃない!!
バカ渉!!
「俺、太輔ならいいぞ」
ゾワゾワ!!
「キモ!!マジ勘弁!!」
どこ突っ込むつもりだ!?
おしりを押さえた。
「… 冗談に決まってんだろ、バーカ!」
バカ!?
「ったく、いつまでも子供だからなぁ… 太輔は」
むっ!!
でも、その通り…
渉に比べれば俺はガキ。
「でもさ」
ん?
「太輔の方が大人かもな」
え?
どっちだよ…
「北山ちゃんさ… 」
A?
「好きならちゃんとしろ。本気なら今までの女の子たちのように扱うなよ」
あ…
今まで俺は 女をやるだけの道具にしか扱ってこなかった。
楽しければいい… そう思ってた。
でも、渉はそんな俺を軽蔑していたかもしれない。
「ああ、もうしないよ。アイツだけだ」
俺は、渉の目を見て誓った。
好きな女は、Aだけだと。
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亀猫(プロフ) - erika2910さん» erika2910さん、こんにちは。メッセージ欄にお返事してます。ご確認ください。コメントありがとうございました(*^▽^*) (2023年4月5日 9時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
erika2910(プロフ) - 亀猫さんこんばんは、続き読ませて頂きたいです。パスワード教えて下さいm(_ _)mお願いします。 (2023年4月4日 0時) (レス) @page50 id: 47d6a17890 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - 亀猫さんありがとうございます(๑˃̵ᴗ˂̵) 続きを見るのが楽しみです♡ (2022年8月16日 17時) (レス) id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - まさえさん» まさえさん、おはようございます(*^▽^*) メッセージの方へ、パスワードを発行してあります。ご確認ください。ありがとうございました(*'ω'*) (2022年8月16日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
まさえ(プロフ) - パート2を見たいのですが、パスワードがかかって見れません! 教えていただきたいです! よろしくお願いします。 (2022年8月16日 0時) (レス) @page50 id: 8520b1feca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2014年2月11日 17時