どうして ページ17
突然名前を聞かれとても動揺した。
A「はい、そうです、」
そう答えることしかできなかった。
スタッフ「こちらまで来ていただけるでしょうか。」
A「いや、でもりなが…いるので」
りな「結構時間かかりそうですか?」
スタッフ「はい。恐らく。」
A「それならむ…」
りな「私なら大丈夫!先帰っとくね!」
何かを接したのだろう。
私の言葉に重ねてりなは言った。
ほんっとに物分りがいい。
昔から一緒にいるからなんでもお見通しなんだ。お互いに。
もしかしたら言われてないだけで気づいてるかもしれない。
私が照くんと知り合ってること。
A「ごめんね。ありがとう。」
りな「また聞かせなよ?」
そう言ってりなはそそくさと帰って行った。
スタッフ「こちらへ。」
そう言ってどんどん中へ誘導されていく。
怖い。私なにをやらかしたんだろう。。。
スタッフ「こちらへどうぞ。」
A「ありがとうございます。」
開けられたドアの向こうには…
「え。」
そこには、
あなたが、いた。
どうして…どうしてあなたが。
気づいてくれていたの。
でもきっと呼び出されたのはいい事じゃない。
もう関われないと言われるんだろう。
だって客と店員という関係ではなくなったのだから。
『嘘、ついてたの?』
怒ったような低い声。
「ごめ…なさい。」
『ど…て。』
A「え?」
『どうして、言ってくれなかったの?』
きっとめちゃくちゃ怒ってる。
恐る恐る顔を上げると…
満面の笑みの照くんがいた。
A「え。」
『俺ね、すっごく嬉しかった。
ツアー中ずっと君がいるかもしれないって淡い期待を寄せて探してたんだ。』
『やっと、見つけた。』
そう言って、はぁ、と息を吐いてこちらを見てふにゃっと笑った。
『会いたかった。』
そんな期待させること、言わないでよ。
「私もです。」
どれぐらいの時間がたっただろう。
期待してるのは私だけってのが悔しくてやっと出した言葉。
まあ照くんは私を想ってるわけないから意味が無いんだけどね。
それでも悔しくて、
形だけの、抵抗をした。
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日葵(プロフ) - zinyonさん» えええええ、なんて嬉しいこと言ってくださるんですか(;_;)いや語彙力の欠片もないので伝わってるか不安やったんです(泣)はい!ぜひぜひ!読んでやってください! (2020年3月3日 17時) (レス) id: ba5941ee68 (このIDを非表示/違反報告)
zinyon(プロフ) - キュンキュンし過ぎて危うく死ぬところでしたw日葵さんの文章力が神過ぎて...今からフランボワーズ2読んできます! (2020年3月3日 14時) (レス) id: 12d8f12549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日葵 | 作成日時:2020年2月20日 0時