【avntis】信用 (ページ15)

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１２．ページ15

エイジside

泣いてた？Aが？

やっぱ、傷つけてたのか

でも、あいつが悪いことをしてるから怒っても当然なんじゃないか

そんな考えがよぎってしまう俺は最低なのか？

リ｢俺達、Aの話なんも聞いてないんだよ

だからさ、聞いてあげない？

なんでも無視してちゃいけないよ

何かの勘違いかもしれない

だから、明日Aのとこに一緒に行こう？｣

…Aの、所に？

エ｢俺達は…間違ってないよ。だって、あいつが、瑠奈を…｣

ツ｢えいちゃん。そんな証拠、どこにあるの？｣

エ｢え？｣

みっくんの顔を見ると、見たことないような真剣な表情で、怒りを抑えているようにも見えた

ツ｢今までずっと思っていたんだ。

なんでみんなAのことを決めつけているんだって

本人の話も聞かないで、瑠奈のことだけ信じて

何かの勘違いかもしれないじゃないか

証拠なんてっ、どこにも、ないっ…！｣

みっくんのこんな表情を初めて見た。

いつも聞いてるだけで、何も言わないみっくん

ほんわかしていて、ふわふわしているみっくんが

こんなに怒っている

ツ｢不思議に思っていたんだ

なんで、エイジは

保育所からの、3歳からの付き合いのAを、

少しも信じようとしないで、疑うの？｣

その言葉は、俺の心に強く響いた

俺は、どんだけAを傷つけたのだろう

保育所のとき、弱々しかった俺に話しかけてくれた

助けてくれた

小学校で、俺がお前を守ってやるって、約束しなかったっけ？

今じゃ、俺が逆に

あいつを地獄のそこに突き落としてるんじゃないか？

Aはいじめを楽しむようなやつじゃない

イジメのようなことは大嫌いな性格じゃないか

そんなの、俺は、わかっていたはずなのに、

瑠奈の前の、

保育所から小学校までの、

初恋の相手を

どんなに傷つけてしまったの？

エ｢うぅ、あっ、ごめんなさいっ、ごめなさい､A…Aっ！｣

今まで何をしていたんだ

後悔で涙が溢れでてきた

そらとみっくんは、そんな俺の様子をただ見つめていた

りっくんは、そっと、俺の背中をさすってくれた