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そう言われてチェヨナに着いていくとそこには大きな空と小さな町全体が見える丘に来ていた。
「綺麗．．．」
チェヨン「でしょ？」
「この町にこんな場所があったんだね」
チェヨン「そうだよ。私は昔よくここに来てたんだ。」
「そりゃこんなに綺麗なら来たくなるよ」
チェヨン「そうじゃなくて！悩みとか辛いこととか溜まったらここにくるの。ここに来たら私の悩みなんて大きな空に吸い込まれていきそうで小さな町の明るさにかき消されちゃいそうで私の悩みなんて小さいことなんだなぁって思うんだ。」
「そんなところにどうして私を連れてきたの？」
チェヨン「オンニ今辛いんじゃないかって思ったから。ここで思う存分吐き出して帰ろ？」
「チェヨナ．．．」
チェヨン「私で良かったらオンニの話いつでも聞くから。オンニが私のお姉ちゃんならそれを支えるのが妹の役目．．．でしょ？」
「チェヨナ(泣)」
「私ねチェヨナがまだいなかったときデビューが決まってその時凄く喜んだんだ。でもそんな幸せな時間はすぐに終わってデビュー直前で白紙になったんだ。凄く辛かった。それが１回ならまだ耐えれたんだけど何回もあったんだよね．．．私には才能が無いからだって思った。辞めちゃおうかなって思ったときもあったんだ。だけどリーダーに抜擢されてまだ私は必要とされてるのかなって。もう少し頑張ってみようかなって思ったんだ。それから１人また１人って新しい子が入ってきてどの子も才能がある子ばっかりで私なんかすぐに抜かされていって私がリーダーで良いのかなって今日だって私レッスンの先生に指摘受けてたでしょ？私はこうやってもうデビュー出来ないんじゃないかって思ったら凄く辛くなってきて(泣)」
ｷﾞｭｯ
チェヨン「オンニ．．．」
「チェヨナ．．．私もうダメなのかな？(泣)」
チェヨン「大丈夫。オンニなら絶対にデビューできるよ。だって私の尊敬するオンニだよ？デビューできないわけがないでしょ」
チェヨン「どう？ちょっとはスッキリした？」
「うん。ここは本当に良いところだね」
チェヨン「でしょ？ここは私とオンニだけの秘密の場所だよ？」
「うん」
チェヨン「じゃ帰ろ！」
「うん」
「私。人に泣いてるの見られるのチェヨナが初めてかもしれない」
チェヨン「本当に？」
「うん」
チェヨン「また泣きたくなったら私の所で泣いたらいいよ」
「ありがとう。なんかチェヨナがオンニみたいだね」
チェヨン「オンニには適わないよ」
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作者名：４０３１ | 作成日時：2019年12月27日 4時
