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in探偵社 ーno sideー
「只今戻りました」
「あっ皆さんおかえりなさい!今日で終わりだったんですね!どうでした?」
「うん。思ったよりキツかッた...」
「あら、ナオミはとーっても楽しかったですわ!」
対象的な答えをする兄妹に敦は苦笑いをした
「違うちがーう!僕が聞きたいのはそんな事じゃないよ!」
乱歩が飴を片手にそう言った
「はい。柴田Aは特になんの欠点もない普通の人でした」
国木田が答える
「でもなーんか隠してる気がするんだよねぇ」
太宰が国木田の後ろからひょっこり顔を覗かせて言った
それは文ストキャラ達が尊すぎて発狂しないように抑えていた、ということを誰も知らない
「...ふーん」
「でも、黒だとは思えませンよ?」
今までの会話で既にお察しかもしれないが、探偵社は良心で依頼を引き受けた、という訳ではなく(それもあるのだが)柴田Aの調査の為に引き受けたのである
谷崎が柴田が探偵社に来た日にやたらと驚いた素振りを見せたのは、乱歩が何日の何時来る、という細かな事まで見事に当てたからだ
乱歩が推理を外すことは無いに等しいが、今まで自分達が柴田の自宅周辺をうろついていた時に一度も自宅から出てこなかった人が急にやってくるなんてあるのだろうか、と谷崎は内心疑っていたのだ
しかし乱歩の推理はやはり当たり、谷崎は「すご..」や「本当に本人か?」と思ったりして柴田の顔をチラチラ伺っていたのだ
今でも思い出されるあの柴田の怪訝そうな顔
谷崎は乱歩を疑った事と驚きが言動に出過ぎていた事に反省を覚えた
「引き続き、調査を続けます」
国木田が言った
何故探偵社がこんなに柴田に拘るかというと、答えは簡単だ
彼女が未来予知の能力を持っているかもしれないからだ
これからも探偵社は柴田のモブライフを壊しにいくだろう
....そうなる事を柴田はまだ知らない
ーーーーーーーーー
「ハックション!あぁ〜誰かに噂されてるんでしょうか?」
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かき氷 - ウチも転生?トリップ?したらモブライフ送ろう!と思った瞬間でした…最後まで楽しかったです! (2022年11月4日 17時) (レス) @page31 id: 3cc8562ddc (このIDを非表示/違反報告)
いろはす(プロフ) - いつも楽しませてくださり、ありがとうございます。完結おめでとうございます! (2020年3月19日 3時) (レス) id: a05da2f370 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - すごい面白いです!続き待ってます! (2019年9月23日 12時) (レス) id: e8c3512e8d (このIDを非表示/違反報告)
りょぬ - 凄い…ガチもんのモブインだ…! (2019年9月13日 21時) (レス) id: 0115d5b662 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ものすごく面白くて、嗚呼!夢主になりたかったです。頑張って更新してください! (2019年7月22日 20時) (レス) id: 76102abd67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:威織 | 作成日時:2019年1月4日 23時