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休み時間にスマホを見ると、彼とのトーク履歴に新規のメッセージが追加されていた。別れる際に連絡先を消したのに何で…
染谷勇次郎そんな間抜けな顔しなくても
染谷勇次郎君の友達に連絡先を教えてもらったの
(律ー！！！？？？)
よく考えたらこの教室に友人と元カレがいない。くっ…用意周到すぎる。
A染谷くんが怖い…
染谷勇次郎ん?
A何でもないです!放課後残るね!
放課後、約束通り彼がやって来た。女子のファンに尾行でもされているのではないかと念入りに廊下を確認するも、さすがにそこまでの粘着質な
「ごめん、急に連絡して」
「あ、うん。気にしないでって言いたいけど、連絡先を本人の許可なく勝手に追加するのはいかがなものかと思うよ(※犯罪だから)」
ギロリとわざとらしく睨みを利かせてみる。染谷くんは「そうだね」とすんなり自分に非があることを認めた。意外だ。てっきり白を切ると思っていたのに。
「…そういえば何で私を呼んだの？」
「どうしても直接、言いたいことがあって」
「…………うん？」
言葉の続きを待つ。彼はスマホの電源を入れ、しなやかな人差し指がそれを操作する。
見せられたのは、「Christmas Menu」とポップな字体の広告。
「…これ食べに行かない？」
「へっ」
「クリスマス限定メニューなんだって。Aも甘いもの好きだったよね？」
染谷くんに誘われた状況に脳内で冷静にツッコむ余裕もなく、思考が停止する。
「え、でも染谷くんお仕事は＿」
「25日は仕事。だから24日に行きたいなって思って」
私で良いのだろうか。Lip×Lipの２人の仲は良くない(と彼は言っている)が。考えてることを見透かすように「愛蔵はそんなに甘いもの好きじゃないし」と付け足された。
彼の顔を凝視すると、心なしか表情が固い気がして私は首を縦に振った。
途端、ぱあっと顔に光が差す。その姿は自分の選択が間違っていなかったと思わせる笑顔だった。
(どうしよう…何話せばいいのっ！？)
12月24日、クリスマスイブ。恋人たちがキャッキャウフフとデートするのが暗黙の規則になっているんじゃないかと思うほど、お互いの距離が縮まる日。
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ほたる(プロフ) - 奈津さん» ありがとうございます！出来上がり次第、更新します！ (9月20日 6時) (
レス) id: 858ad6cafb (このIDを非表示/違反報告)
奈津(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、更新楽しみに待ってます！！ (9月19日 22時) (レス) @page4 id: 1b362c8584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2023年8月22日 17時
