20 ページ20
普段しなかった運動を始めると、今までどれだけ自分がぐうたらな生活を送っていたか痛感する。
調子に乗って自分のキャパ以上に頑張ってしまったらしく、昨日のジムのおかげで全身筋肉痛に見舞われた。
「なんか、動きおかしくない？不審者みたい」
「ちょっと筋肉痛で……腰も痛いー」
「やだ、何をしたらそこまでになるの？」
「スポーツジムに行き始めたから、かな？昨日行ってきてさ」
久しぶりに瑞樹と飲みに来た。
同じ職場だけに愚痴る内容もお互い共感できるし、この時間があるから息抜きして明日からも頑張れる。
いい感じに酔いが回って来た時、瑞樹のスマホが鳴った。
「お。ちょっと待ってね、のんちゃんだ」
「うん」
のんちゃん、とは瑞樹の彼氏。
少し前に飲み会で出会った人で、本人曰くひっくり返りそうなくらいのイケメン。
ちなみにまだお会いした事は無い。
付き合って日も浅いから写真も撮ってないらしい。
そういえば彼もスポーツジムで働いてるって言ってたような。
「うん、……待って、ちょっと聞くから。
A、今彼が仕事終わったんだけど、一緒に良い？」
「へっ？？のんちゃん、来るの？」
「ダメ？紹介するよ、ちょうどいいし」
「まぁ、良いけど…」
お邪魔虫じゃん。いいや、挨拶したら私は大人しく退散しよっと。
さっきまで仕事の愚痴を発散しまくってた人と同一人物とは思えないくらいルンルンし始めた瑞樹を見て、やっぱり恋してるって羨ましい。
「あ、あとのんちゃんの職場の人も一緒に来るから」
「えっ！」
「良いじゃん。別れたばっかでまだそんな気分じゃないかもしれないけど、出会いの1つとして！
別にAにその人を紹介しようってわけじゃないしさ」
そうだけどさー…。
どうしよう。初対面の男の人が来るのか。
変な期待をしてるわけじゃないけど、目の前に置かれた芋焼酎のロックの入ったグラスをじっと見つめる。
「すいません、梅酒のソーダ割くださーい」
私だって、一応女としての見栄くらい張りたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1905人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あお(プロフ) - はじめまして！この作品を見させていただいております^ ^なんかついつい続きが気になってどんどん読んでいってしまいました！あと、移行する前にメッセージがあったのがなんか嬉しかったです＾＾いまから次の話を見てきます！楽しみです(^ ^) (2019年4月25日 0時) (
レス) id: 735c60907d (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ミルキァさん» コメントとご指摘ありがとうございます！直しました(^-^;また続きもよろしくお願いします(^-^) (2019年2月13日 16時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキァ(プロフ) - コメント失礼致します！いつも楽しませて頂いています(*^^*)48の投稿の転勤が天気になってると思います。違ったらごめんなさい(;_;) (2019年2月13日 1時) (レス) id: d4ceab3b1f (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ゆっぽんさん» コメントありがとうございます。頂いた日からなかなか更新が出来ず申し訳ないです_(。｡)_落ち着いたらまた描き始めますので、その時はぜひ読んでやってください♪ (2019年2月10日 22時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぽん(プロフ) - 初めまして！この小説とっても大好きで唯一毎日チェックさせて頂いてます。毎日更新していただいてありがとうございます！これからも楽しみにしてます( ^ω^ ) (2019年2月9日 1時) (レス) id: ae7f2f8e0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら
| 作成日時：2019年1月16日 20時
