アンジュ・エ・デモン 2nd

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高橋と別れて神ちゃん家で余興の練習をした。




仲直りできたせいか、順調に進めることが出来て神ちゃんも安堵の表情。

ほんと、俺も単純。






神ちゃんは社宅へ来たことが無いらしく、来てみたいってことで夜は俺の部屋で飲むことになった。





その移動中、見てしまった高橋と藤井さんが手を繋いで歩いてる姿。







「シゲ、大丈夫？生きてる？」



「…うん、何とか」








昼デートをする時点で、藤井さんの気持ちも高橋にあるってのは男から見ても明白。

だから分かりきってた展開のはずやけど、目の前にすると、へこむというか…







咄嗟に物陰に隠れて、マンションの前で話してる2人に見つからないようにした。







「何話してるんやろうな…聞こえん」



「聞きたないわ、そんなん」



「また、そんな事言う…逃げちゃアカンやろ」



「どー見ても付きおうてるやん、手繋いでんねんで」



「わからんやん、そんなん！てか、付きおうてるから何？結婚してるわけやないし、関係無いわ」








…神ちゃん、意外と情熱的なんやね。







俺はこういうの見ちゃうと身を引いてしまうタイプ。







手繋いでるのでもダメージなのに、この後おやすみのチューでもした日には…








「あっ！シゲ、お兄さん帰ったっ！」



「…ほんまや。お泊りするんかと思った…」



「付きおうてないんちゃう？

よし、行くで！シゲ！」



「ちょっ、おい神ちゃんっ」







どんだけ盛り上がってんねん…



というか、ちょっと面白くなっちゃってるんやろうな。









突然現れた俺らに高橋は驚いてるし、恥ずかしそうにしてる。

まだ付きおうてるわけじゃないのが分かって安心したような、そんな自分が情けないような…







盛り上がってる神ちゃんの勢いにのまれて、俺らの宅飲みに高橋も来ることになった。

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