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女は恋すると変わるって本当やと思う。
正直俺は好きってフィルターがあるから普段から可愛いと思ってるけど、そんな贔屓目抜きにしても今日の高橋はデート仕様で更に可愛く見える。
「神ちゃんお酒飲めないじゃん。なのに宅飲みしに来たの?」
「どっちかっていうとお宅訪問やな。
俺社宅入らんかったから、どんなもんなんかなってずっと思ってたから」
「別に普通の部屋だよね。立地だけは良いけど、それ以外は特に」
「それ。神ちゃん家のがよっぽどシャレとったで」
「………
手際ええな、A。なんでそんな勝手分かってるん?」
「え…」
神ちゃんの意地悪な一言に2人で固まる。
そして、その言葉の意味する事に勘付く。
高橋は俺の家のキッチン事情把握してるし、俺もそれが当然になってたからなんの違和感も感じんかった。
家主でも無いのに勝手に缶切りを取り出して缶詰開けてるし、割り箸テーブルに出してるし。
引きつってる高橋を見て神ちゃんは満足そうに笑って、それ以上は突っ込んでこないあたり狙って言ってきたな。
「…ごめん。つい…」
「いや。あんま考えて言ってなさそうやから大丈夫ちゃう?
高橋座っててええよ、あとは俺が準備するから」
「うん、ごめんね」
テーブルにお酒と缶詰やお菓子のおつまみを並べて、3人で乾杯をした。
さっきは意地悪なツッコミをしてきたけど、神ちゃんは基本優しいし俺の味方。
あれ以上変なことは言ってこないし、俺に変わって藤井さんとの事を聞いてくれる。
「知り合いやったん?あの人と。ずーっとカッコええって百合ちゃんと言ってたよな」
「知り合いになれたのは、本当に最近で…。
でも、ほんとに付き合ってるとかそんなんじゃないの。
ただの、、…」
「ただの?」
「なんていうか…」
「ただの何でもない人と手繋いじゃうんや」
「違う!
…なんから神ちゃん今日意地悪だよね。ねぇ、重岡くんもそう思うでしょ?」
「へっ!?あー…いや、そうやなぁ…」
ただの、何やねん。
その続きは知りたいような知りたくないような。
少し沈黙が流れた後、神ちゃんがいきなり転がってしまった。
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さくら(プロフ) - あやかさん» はじめまして^_^コメントありがとうございます♪過去の作品まで目を通して頂けて有り難いです♪重岡くんはどんな風に頑張るのか?応援是非お願いします☆ (2018年2月14日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 初めてコメント書かせていただきます!ストロベリーフィズで初めてさくらさんのお話を読みました、そこからもうさくらさんのお話が大好きです!!重岡くんとどうなるのかな〜ってワクワクしながら読んでます!これからも投稿楽しみにしてます♪! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 63b004c391 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - カフェオレさん» コメントありがとうございます^_^焦れったいお二人ですが、見守ってくださると嬉しいです♪続きもよろしくお願いします! (2018年2月12日 7時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ(プロフ) - この小説、すごく好きです!更新、まってまーす!! 頑張ってください! (2018年2月11日 11時) (レス) id: 48d51abbe2 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ナポリタンさん» こんにちは、コメントありございます^_^続きも楽しんで頂けるよう更新頑張ります♪ (2018年2月6日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月24日 23時