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力入ってない人間をおんぶするのも一苦労。
やっとの思いで背負ったのに、鍵は無いし部屋番号も教えてくれへんし
だけど放置もできひんし
あーーーーっ
めんどいな。
仕方なく、選んだ方法は自分の部屋に連れて行く事。
「はい、ここ座っとって。水飲持ってくるな」
ソファーに下ろして、脱力してる高橋さんに苦笑いをしながら水の入ったコップを差し出す。
「……暑い」
「今日気温高かったからやな」
「あつーいーーー」
「へっ!?おい、ちょ、ふざけんなって」
いきなり着てる服を脱ごうとするから、慌てて薄手のパーカーとスウェットをクローゼットから引っ張りだして放り投げた。
「それ、夏用やから。暑いならそれきて」
「はーーい♡ふじいさん、優しいなぁ〜」
だから、ふじいさんやなくて重岡くんな。
ま、ええけど。
彼女にとって、俺はそんなレベルの存在なんや。
泥酔状態じゃ誰か分かってもらえないレベル。
地味に落ち込みながら、高橋さんが脱ぎ散らかした洋服を畳む。
さて、この後どーするかな…
「いいにおい」
「え?」
「んふふ。いいにおいだね、お兄さんの服」
びっくり。
良かったー…洗濯はまともに出来てたみたいやな。
にしても、高橋さんにとっての俺に対する認識が本気で落ち込む。
でもおそらく彼女は「ふじいさん」って人が好きなんやな。
またソファーに座ってうなだれてるから、俺も横に座ってじっと見つめる。
小5と変わってないな、なんて思ったけどやっぱり大人になった。
吸い寄せられるみたいに、右手が自然と高橋さんの指へ伸びていく。
あの後、長野でもピアノ習ったんかな。
引っ越し先はどうやった?
友達できたん?
色々聞きたいけど、俺のことなんて覚えてないよな。
伸ばした手が高橋さんの左手に触れた時、彼女が顔を上げた。
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さくら(プロフ) - nonononさん» コメントありがとうございます^_^前作同様、楽しんで頂けるよう頑張りますのでよろしくお願いします♪只今何かが降臨中で話がどんどん浮かんでいるので、しばらくこのペースで更新できると思います! (2018年1月19日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
nononon(プロフ) - ストロベリーフィズから大好きです!とっても面白いので毎日楽しみにこのサイトを開いてます。がんばってください! (2018年1月19日 10時) (レス) id: 6b0e61c133 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます(^ ^)最後まで楽しんでいただけるお話になるよう更新頑張ります!続きもよろしくお願いします♪ (2018年1月11日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 重岡くん好きなので、すごい面白いです!続き気になります!!更新楽しみにしてます♪ (2018年1月11日 14時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月10日 16時