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家に帰って、さっきのスーパーでの出来事を思い出してだんだん興奮してきた。
だって、凄くない!?
藤井さんが話しかけてきてくれた上に、カフェモカのお姉さんだなんて覚えててくれた!
もーーーーーリアコ♡
重岡くん帰ったで
そこへ、現実へ引き戻される重岡くんからのLINE。
そうだ、重岡くんに聞いてもらおっと。
ウキウキしながらカレー鍋を持って行った。
ーーーーーーーーー
「へぇ、良かったやん」
「うん!まさか藤井さんと注文以外で話ができるなんて…しかも覚えててくれたんだよ!?凄いでしょっ!?」
「そのくだり三回目やからな。いい加減しつこいわ」
「だって!そこ重要ポイントだもんっ。
カフェで見るのはカッコいい藤井さん、さっき見たのはプラベモードの可愛いとカッコいい混ざった藤井さん♡
……って、聞いてるの?重岡くん」
「おん、聞いてる聞いてる。話半分半目で聞いてる」
はじめはちゃんと聞いてくれてたけど、だんだん面倒くさそうな顔。
そりゃそうだよなって思うけど、この喜びと興奮は止まらなくてテンションフルスロットルの私。
「でねっ!でねっ!藤井さんがあのお店来た時はねっ」
今日のことだけじゃ気が済まなくて、過去も振り返りながら熱く語ってると、重岡くんが一気に無表情になった。
そして、食べ終わったカレー皿を流しに持っていくと、クローゼットから電子ピアノを出した。
「練習の邪魔やから帰って」
「え?練習?」
「桐山さん、今度結婚式するやろ?二次会で余興すんねん」
桐山さんは、システム課の先輩で百合や重岡くんの直属の上司にあたる人。
明るくて、優しい先輩で私も可愛がってもらってるし、二次会も呼んでもらってる。
「重岡くんピアノするの?意外…」
「やから、邪魔やし帰って。皿自分で洗うから気にせんでええよ」
「でも…」
「ええから。おやすみ」
「……おやすみ…」
いきなり態度が変わって、ムスっとしながらピアノに繋いだヘッドフォンを耳に当てて、もうこっちを見ない。
「なんなの…」
いきなり怒っちゃったけど、理由が分からなくて逆に私もムカついてくる。
「お邪魔しましたっ」
重岡くんは、やっぱりこっちを見なかった。
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さくら(プロフ) - nonononさん» コメントありがとうございます^_^前作同様、楽しんで頂けるよう頑張りますのでよろしくお願いします♪只今何かが降臨中で話がどんどん浮かんでいるので、しばらくこのペースで更新できると思います! (2018年1月19日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
nononon(プロフ) - ストロベリーフィズから大好きです!とっても面白いので毎日楽しみにこのサイトを開いてます。がんばってください! (2018年1月19日 10時) (レス) id: 6b0e61c133 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます(^ ^)最後まで楽しんでいただけるお話になるよう更新頑張ります!続きもよろしくお願いします♪ (2018年1月11日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 重岡くん好きなので、すごい面白いです!続き気になります!!更新楽しみにしてます♪ (2018年1月11日 14時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月10日 16時