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ちょうどその頃、データ管理の新システム立ち上げメンバーを本社から募集していると話が回ってきた。
「シゲ、これ応募してみるか?お前東京行きたいってこの前酔ってボヤいとったで」
「あー…あれは、ただのミーハーなんすけど…
でも、これ課長と部長からの推薦ないとですよね?厳しいですわ」
「そうか?課長はお前のメカオタクっぷり評価しとると思うけどな」
直属の先輩、霤弔気鵑らの勧めもあったし、平凡な変わり映えのない毎日が退屈なのもあった。
運良く上から推薦も貰えて、なんやかんやで春からの異動はトントン拍子に決まった。
「何で相談してくれなかったの?最悪なんやけど」
彼女には事後報告…というか、総務やから俺が話す前にバレた。
当然めっちゃ怒っててん。
「ごめんな、でも離れても同じ会社やしさ、頑張れば…」
「ヤダよ。私遠距離なんか絶対無理!
続けるなら異動やめて。異動するなら、もう終わりやな」
女って怖。つい最近まで大好き、ずっと一緒にいようね♡みたいな事言うてたのに、この手の平の返しよう。
ま、俺が悪いんやけどさ…
はっきりと結論を出す前に、彼女が他の男に肩を抱かれて歩いてる時にすれ違った。
目が合ったけど、完全に無視。
電話も無視やし、会社で会っても同じ。
まともに連絡も取り合う気無さそうやし、言葉にしんくても、これが俺らの結論ってことやな。
「本社に、俺の同期で桐山と中間ってのがおるからシゲの事よろしく伝えとくな。
知らん奴ばっかりの環境はしんどいやろうし」
霤弔気鵑砲亘榲に、最後の最後までお世話になった。
心から感謝をして、東京本社へ向かった。
ーーーーーーーーー
4月1日付で、東京本社IT部システム課へ異動となった。
同じシステム課には霤弔気鵑瞭唄の桐山さんがいて、同フロアに神ちゃんはいたし、そこには中間さんもいた。
正直心細かったとこもあるけど、みんな良い人やし優しいし、思い切って異動して良かったかも
それに……
「神ちゃんの同期なの?」
「そうやで。ていうか、Aにとっても同期やん」
「あ、そっか。初めまして、高橋Aです。よろしく」
初めまして、やないけどさ
やっぱ、俺のこと覚えてないんやな。
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さくら(プロフ) - nonononさん» コメントありがとうございます^_^前作同様、楽しんで頂けるよう頑張りますのでよろしくお願いします♪只今何かが降臨中で話がどんどん浮かんでいるので、しばらくこのペースで更新できると思います! (2018年1月19日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
nononon(プロフ) - ストロベリーフィズから大好きです!とっても面白いので毎日楽しみにこのサイトを開いてます。がんばってください! (2018年1月19日 10時) (レス) id: 6b0e61c133 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます(^ ^)最後まで楽しんでいただけるお話になるよう更新頑張ります!続きもよろしくお願いします♪ (2018年1月11日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 重岡くん好きなので、すごい面白いです!続き気になります!!更新楽しみにしてます♪ (2018年1月11日 14時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月10日 16時