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私と同じ年の太輔だから、その辺は共感できるみたいで少し難しい顔をした。




「確かになー…。Aは女の子だから余計だよね。


仕事、俺もツテで探してみようか?」




「ううん、それは残るなら自分で頑張りたい。コネ入社とか嫌だし」




「あはは、そんな大袈裟な。

北山先生は?今後の事は何も言ってこないの?」




「残ってって言ってくれてるよ。でも無職じゃなーってね」




「…永久就職すりゃいいじゃん」




「え」




「結婚」





いやいやいや…





そりゃ、考えなくは無いよ。でも早すぎるでしょー!!





お盆が過ぎて、夏の終わりが近づき始めたからか最近色んな人から今後の事を聞かれるようになった。




太輔をはじめ、毎朝来るおじいちゃんおばあちゃんとか、サーファーのおじさん達や、ランチに来る役所の人達とか。





その度に、笑って流すけど心の中ではどうしようって気持ちが強くなっていく。





prrr…






「もしもし…?」






そして、最近よくかかってくる謎のメモリーに入ってない電話番号。



最初は無視したりしてたけど、何度もかかってきてるから本当に用事がある人からの電話なのかも。

そう思って、次は出ようって思ってた。





『あっ!もー、やっと出てくれたぁ。


渡辺Aさんですよね?』




聞き覚えのある、だけどピンと来ない女性の声。





「そうですけど…あの…」




『お久しぶりです、渡辺先輩。



私、高嗣と中・高と同級生だった城山沙樹子っていいます。覚えてないですか?』




「あっ…!沙樹ちゃんっ!?何で番号…」




『この前高嗣と再会して、渡辺先輩の連絡先聞いちゃいました。勝手にすいません。


あ、再会って言っても同窓会ですよー変な誤解しないでくださいね!』





沙樹ちゃんは、東京に引越してからの転校先にいた、高嗣の同級生。

そして、元カノ。付き合ってる期間は頻繁に家に遊びに来てたし、中・高と同じ学校だったから顔見知りだったし、よく話してた。




さて、そんな沙樹ちゃんが一体何の用?

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ななこ(プロフ) - はじめまして!このお話今初めて読ませて頂いたんですけど凄く面白いです!!1つ気になるんですけど56番てもしかして飛んでますかね…?違ったらごめんなさい。最後まで楽しく読ませていただきます♪ (2020年11月23日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - 続編よろしくです。おもしろかったです。 (2019年3月2日 1時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» みっくんも、町を出れタイミングが訪れてしまいました(>_<)主人公の側で探すって宣言しなかった理由は、移行先で判明しますのでお時間ある時読んでやってください! (2017年4月17日 18時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - このタイミングで・・・主人公ちゃんの近くで探す!とか言わないの?みっくーん! (2017年4月17日 8時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - sioriさん» そうですね…お盆休みが終わると、一気に夏が終わる感じがしますよね(T-T)。本人はひと夏の恋にしないって決意してるので、温かく見守ってもらてると嬉しいです☆ (2017年4月13日 16時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2017年3月24日 21時

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