93 みっくん・side ページ42
そしたら、俺の胸に手を当てて体をそっと離してきた。
「何?」
「何って…シャワーとかしたい…んですけど」
「あー…まぁねぇ」
そうだよな、初めてするんだから風呂ぐらい入りたいよな。
湯船の準備しようかと思った時、今度はAからキスをしてくれた。
「…前に、うちに深雪さんが泊まったの覚えてる?」
「もちろん。悪かったな、あの時ほんとに」
「ううん。みっくんのお部屋に泊まられる方が嫌だったから大丈夫。
その時ね、言われたの。
みっくんはキスしてくれないって。唇に」
「え…」
なんてこと言ってくれるんだよ、アイツ。
だけど気づいてたんだ。俺が唇にキスするの避けてたの。
「どうして?とか、聞いていいの?」
「口にするとさぁ…気持ち入っちゃうじゃん。
だから、ほんとに好きな子じゃなきゃ俺はしないよ」
そう言いながら、Aを床に押し倒した。
キスしながら、手探りでクッション探してAの頭の下に置く。
「待って、シャワー…っ」
「変なこと聞いてくるからダメー。このままいただきまーす
はい、ばんざい」
お酒で力も入らないのか大して抵抗もしてこない。
それを良いことに、Tシャツを脱がせてキャミソールの中に手を入れた。
「…あれ、無い」
ホックを外そうと背中をまさぐるけど、金具が見つけられないて戸惑う。
そしたら、小さく吹き出す声が聞こえた。
「前だよ、探してるの」
耳元で囁かれてゾクッとした。
明るいのヤダ、シャワーしたい、恥ずかしい、ゴタゴタ言ってるのを聞いてないフリして
でも精一杯優しく、気持ちが伝わるように、こんなに大事に女の子を扱うなんて久しぶりなのかもしれない。
「みっくん、大好き」
疲れ果てたAが最後に呟いて眠ってしまって、それが幸せ過ぎて。
今回の恋は、ひと夏の恋なんかじゃない。
ひと夏の恋なんかに、絶対しないから。
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ななこ(プロフ) - はじめまして!このお話今初めて読ませて頂いたんですけど凄く面白いです!!1つ気になるんですけど56番てもしかして飛んでますかね…?違ったらごめんなさい。最後まで楽しく読ませていただきます♪ (2020年11月23日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - 続編よろしくです。おもしろかったです。 (2019年3月2日 1時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» みっくんも、町を出れタイミングが訪れてしまいました(>_<)主人公の側で探すって宣言しなかった理由は、移行先で判明しますのでお時間ある時読んでやってください! (2017年4月17日 18時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - このタイミングで・・・主人公ちゃんの近くで探す!とか言わないの?みっくーん! (2017年4月17日 8時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - sioriさん» そうですね…お盆休みが終わると、一気に夏が終わる感じがしますよね(T-T)。本人はひと夏の恋にしないって決意してるので、温かく見守ってもらてると嬉しいです☆ (2017年4月13日 16時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2017年3月24日 21時