55 みっくん・side ページ5
昨夜はAに申し訳ないことをした。
初対面の俺の元彼女を泊めさせることになるなんて。
でも、正直助かった。東京まで深雪のこと送ってたら、多分今日の仕事はヘロヘロだったよな。
今度何かお礼しなきゃかなーなんて考えながら休診時間になって病院を出ると、そこには深雪がいた。
「お疲れ様」
「え…何で？帰ったんじゃねーの？」
「帰るけどさぁ、最後に挨拶と、お届け物をと思って。
コレ、宏光に預けるね。Aちゃんに渡しておいて貰えるかな」
そう言って手渡して来たのは、小さなシルバーの鍵。
俺のとほぼ同じ感じだから、Aの家の鍵だって瞬時に悟る。
「お店に返しに来てって置き手紙あったけどさー…まぁ、宏光に渡しておけばいいかなぁって。
泊めてくれてありがとうって伝えておいてね」
「自分で行けよ、お前が世話になってたんだし」
「まぁ、そうなんだけどさ。
いいじゃない、最後にどっちかとしか会う時間無ければ、そりゃあ宏光でしょ」
「…なぁ、お前Aに変なこととか余計なこと言ってないだろうな 」
「んー…どうだろ？私的には、全く問題無しだったけど？
ねぇ、宏光。短い間だったけど、ありがとう。私多分、独身同士だったらもっとどっぷりハマってたのかも。
私が言うのも何だけどさ、良い恋愛してね？宏光には幸せになって欲しい」
珍しくシンミリした顔で言ってくるから、ちょっと驚いたけど、俺だって同じことを思う。
「俺も、深雪には幸せなって欲しいかな。
俺が言うなって感じかもしれないけどさ、もう浮気とかはするなよ？」
「ほんと、どの口が言っちゃってんのよぉ」
そう言ってクスクス笑うから、俺も完全に拒絶出来なかった。
そっと両頬を包まれて、ゆっくりと深雪の唇が重なった。
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ななこ(プロフ) - はじめまして！このお話今初めて読ませて頂いたんですけど凄く面白いです！！1つ気になるんですけど56番てもしかして飛んでますかね…？違ったらごめんなさい。最後まで楽しく読ませていただきます♪ (2020年11月23日 21時) (
レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - 続編よろしくです。おもしろかったです。 (2019年3月2日 1時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» みっくんも、町を出れタイミングが訪れてしまいました(>_<)主人公の側で探すって宣言しなかった理由は、移行先で判明しますのでお時間ある時読んでやってください！ (2017年4月17日 18時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - このタイミングで・・・主人公ちゃんの近くで探す！とか言わないの？みっくーん！ (2017年4月17日 8時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - sioriさん» そうですね…お盆休みが終わると、一気に夏が終わる感じがしますよね(T-T)。本人はひと夏の恋にしないって決意してるので、温かく見守ってもらてると嬉しいです☆ (2017年4月13日 16時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2017年3月24日 21時
