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91 みっくん・side ページ40

目が覚めると、もう昼前になっていた。




色んなモヤモヤが晴れて、自分の気持ちをAに伝えて、そしたら両思いで。

安心したからなのか、今日はいつも以上に爆睡してしまった。





Aは、今日しんどいだろうな…。
あいつの仕事は朝が早いし、お盆休みだから観光客も今がピーク。
昨日あんなタイミングで会いに行って悪いことしたかな。





そう思いながらも、今夜も会えるかな、きっかけがあれば…なんて淡い期待を抱きながらスーパーへ向かった。





俺が出来ることなんて、とりあえずこんなもん。

野菜ゴロゴロのカレーを作って、この町唯一の洒落たケーキ屋で誕生日ケーキ買ってAの帰りを待つくらい。





準備万端で部屋のソファーに寝転んでオレンジに輝く夕陽を見つめてると、




カンカンカン…




階段を登る音が小さく聞こえて、Aが帰ってきたのを悟った。





「飯食いに来てよ。待ってるから」





ドアから顔を出して誘うと、彼女の疲れた顔が一変してパァっと明るくなった。





ピンポーン♪




「お邪魔しまーす」


「ん。どーぞ」


「初めてだね、みっくんのお家」


「そうだっけ?」





遠慮がちに部屋に入ってくるA。
関係性が変わったから?俺がそういう目で見てるから?

無性に可愛く感じてしまって参る。





「いい匂いーカレー大好き!

小さい頃みっくんのお家遊びに行くと、おばちゃんがよくカレー作ってくれたよね。懐かしいなぁ」





思い出話とかされると、ヨコシマな願望で頭が占領されつつある自分が情けなくなってくる。





「うわ、めっちゃ具大きい〜」




楽しそうにカレー鍋を覗き込んでるAを、後ろから抱きすくめた。

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ななこ(プロフ) - はじめまして!このお話今初めて読ませて頂いたんですけど凄く面白いです!!1つ気になるんですけど56番てもしかして飛んでますかね…?違ったらごめんなさい。最後まで楽しく読ませていただきます♪ (2020年11月23日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - 続編よろしくです。おもしろかったです。 (2019年3月2日 1時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» みっくんも、町を出れタイミングが訪れてしまいました(>_<)主人公の側で探すって宣言しなかった理由は、移行先で判明しますのでお時間ある時読んでやってください! (2017年4月17日 18時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - このタイミングで・・・主人公ちゃんの近くで探す!とか言わないの?みっくーん! (2017年4月17日 8時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - sioriさん» そうですね…お盆休みが終わると、一気に夏が終わる感じがしますよね(T-T)。本人はひと夏の恋にしないって決意してるので、温かく見守ってもらてると嬉しいです☆ (2017年4月13日 16時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2017年3月24日 21時

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