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太輔から水鉄砲の集中攻撃を受けて、やむおえず着ていたパーカーショートパンツを脱いだ。
ほんと、水着なんか何年ぶり？着る予定も無かったから色々気になることはあったけど、水の中に入ってしまえばどうでも良くなった。
「なんだよ、勿体ぶったわりに普通の水着だな」
「そりゃそうだよ。露出とか無理だし」
「頑張れよ、まだ20代だろ？」
「…そうだけどさぁー…」
もうすぐ30になるんですけど。
なんなら、このお盆休みの間に。
さすがに私の誕生日なんか覚えてないよねぇ…。
「まぁまぁ。A、ビーチバレーやろうぜ。俺のチームな」
「うん！みっくんなんかに負けないよね」
「おい、ずりーだろ２対１じゃ」
みっくんの訴えは却下されて、海の中でビーチバレー対決。
水に足を取られて思うに動けないけど、それでも太陽の下で思いきり遊ぶのは久しぶりで、すごく楽しい。
「おい、高嗣！お前こっちに入れ！」
「えぇ？……うん！」
近くにいた高嗣も巻き込んだみっくん。
しばらく遊んで疲れた頃、砂浜から私たちを呼ぶ声がした。
「おーーい、そこの人たち！！俺も混ぜろー」
「横尾さーーーん」
大きなスイカを持って登場した。
「渉、店は？」
「夕方からまた開けよ。太輔だけ遊んでるとかズルいじゃん」
「あはは、ごめんごめん。
で、このスイカは？」
「裏に住んでるじーちゃんに貰った。
スイカ割りしようよ、せっかくだし」
スイカ割りなんて、小学生の頃以来かも。
横尾さんが持ってきてくれたビニールシートを広げて準備してると、みっくんが砂浜でこっちを見ていた麻美さんの子供たちを連れてきた。
「この子たちに割ってもらおーぜ」
「え…でも…」
さすがに戸惑う高嗣。視線の先には麻美さんで、何とも言えない顔をしてる。
「いいから。大人がやるより、ちびっ子だろ」
子供たちもキラキラした笑顔で、でもまだ力が弱くて割りきれなくて、結局みっくんと太輔がお手伝いしてた。
「なぁ、アネキ」
「うん？」
「ごめん。俺、もっとちゃんとするわ」
突然呟いた高嗣。短い言葉だったけど、言いたいことは何となく伝わってきた。
「ありがと」
久しぶりに、高嗣と心が通じた気がした。
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ななこ(プロフ) - はじめまして！このお話今初めて読ませて頂いたんですけど凄く面白いです！！1つ気になるんですけど56番てもしかして飛んでますかね…？違ったらごめんなさい。最後まで楽しく読ませていただきます♪ (2020年11月23日 21時) (
レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - 続編よろしくです。おもしろかったです。 (2019年3月2日 1時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» みっくんも、町を出れタイミングが訪れてしまいました(>_<)主人公の側で探すって宣言しなかった理由は、移行先で判明しますのでお時間ある時読んでやってください！ (2017年4月17日 18時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - このタイミングで・・・主人公ちゃんの近くで探す！とか言わないの？みっくーん！ (2017年4月17日 8時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - sioriさん» そうですね…お盆休みが終わると、一気に夏が終わる感じがしますよね(T-T)。本人はひと夏の恋にしないって決意してるので、温かく見守ってもらてると嬉しいです☆ (2017年4月13日 16時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2017年3月24日 21時
