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だけど、みっくんとこのまま二人で東京に行かせるのも嫌だ。
どうしよう…
答えに困っていると、深雪さんが私の腕に手を回した。
「じゃ、そうさせてもらっちゃおっかな!Aさん、今夜よろしくね♪」
「えっ!?あ、あの…」
「おい深雪、迷惑だろ。送るから大丈夫だって。
Aごめんな、変なこと言って。藤ヶ谷くん、家まで送ってやってね。おやすみ」
そう言って、みっくんは私の腕から深雪さんを剥がして、後部座席に荷物を置こうとドアを開けた。
「いいの?行かせて」
その様子を眺めながら、太輔がポツリと呟く。
やだよ。嫌に決まってるじゃん。
「あの…!」
…………なんでこんなことに?
「へー。宏光の部屋と間取りとかは殆ど同じなんだねぇ」
「…どうぞ、適当に寛いでてください」
まさかみっくんの彼女を泊めるはめになるとは。
「Aさん、お風呂入りたーい。タオルある?
あ、あと電話入れていいかな。旦那さんに、女の子の部屋に泊まるってAさんがアドリブしてくれるかな?」
深雪さんの為に新しいタオルをおろし、旦那さんにアリバイ作りの電話をする。
何やってんだ、私は…。。。
しかも、お風呂から出たら深雪さんが私のベッドで寝転がってスマホでゲームしてるし。
恐るべし、自由人。ここまで来ると憎めなくて、逆に興味まで沸いてくる。
「Aちゃーん、喉乾いたー」
いつのまにか、AさんからAちゃんに変わってるし。
「あ…はいはい、麦茶出しますねー」
「えぇ?ビールでしょ!無いの?飲もうよー」
「ダメですよ、私明日の朝から仕事なんです!
それに、もうさっきさんざん飲んでるし」
「ずるーい、自分だけ飲んじゃって。私は飲んでないのにー」
ずるいって…。
仕方ないから、冷蔵庫から缶ビールを出して深雪さんに渡した。
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ななこ(プロフ) - はじめまして!このお話今初めて読ませて頂いたんですけど凄く面白いです!!1つ気になるんですけど56番てもしかして飛んでますかね…?違ったらごめんなさい。最後まで楽しく読ませていただきます♪ (2020年11月23日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - 続編よろしくです。おもしろかったです。 (2019年3月2日 1時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» みっくんも、町を出れタイミングが訪れてしまいました(>_<)主人公の側で探すって宣言しなかった理由は、移行先で判明しますのでお時間ある時読んでやってください! (2017年4月17日 18時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - このタイミングで・・・主人公ちゃんの近くで探す!とか言わないの?みっくーん! (2017年4月17日 8時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - sioriさん» そうですね…お盆休みが終わると、一気に夏が終わる感じがしますよね(T-T)。本人はひと夏の恋にしないって決意してるので、温かく見守ってもらてると嬉しいです☆ (2017年4月13日 16時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2017年3月24日 21時