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私の事を思い出してくれたみっくんは、興奮してるのか声が大きい。




「てかさ、A痩せたよね?あの頃コロンコロンだったじゃん、分かんねーよ全然!」



「ふふ、うん。あの頃のが、今より体重重たいくらい。


ほんとに分からなかったんだね、ちょっとショックだったよ」



「女は化けるなぁ、怖ー…

なぁ、そっち行って良い?飲もうぜ」





多分、みっくんからしたら大した意味はない。
久しぶりに同郷の人に再会して、ベランダ越しも何だしって感じなんだと思う。

でも私は違うよ。

20年近く会ってなかった人と再会して、その人が想像以上にカッコ良くて。




そんな人と部屋で二人になるの?ありえない…ドキドキして返事が出来なくて、沈黙してしまう。





そしたら、私の微妙な気持ちを感じ取ったのか困ったようにみっくんは笑った。





「別にさー、再会してイキナリ襲うとかしないから。

でもゴメン。いきなりだし、一応お年頃の娘さんだもんな。自衛が出来てて何よりです」





んははってカラっと笑って、この話しは流されようとしていた。






違うよ、みっくん。

本音は部屋に来て欲しくて、一緒に飲みたいの。
掃除したばっかりだから片付いてるし、まだ生活感も少ないはず。





だけどそんな事初日に言えるはず無くて。






「うん、ゴメンね。また今度…ほら、荷物もぐちゃぐちゃだから!」





「…じゃあさ、海行かね?」




「…海?」




「うん。夜の海、綺麗だよ。

じゃー5分後出発な!案外冷えるから上着持っていけよ〜」





このアパートは、海まで3分。

5分経ったくらいに部屋を出ると、みっくんは既に外にいた。





「…まじ、懐かしいな」




「…うん」






夏の恋は魔力がある。






私がこの人に再び恋に堕ちるのは、きっと必然なんだろう。

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siori(プロフ) - ずっと拝読しておりました(*^-^*)四年前の恋は運命の恋だと思ってた。ってみっくんsideで書いてあったので、もしや……って思ってたんですけど、それが踏み切れない原因なんですね。切ないっ(>_<)うまくいきますようにっ。ドキドキしてますっ! (2017年3月23日 23時) (レス) id: 3917e78ca0 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» お待たせしました!わったーです(o^−^o)わたたいと主人公のドリカム状態開始です←古いですね笑 (2017年3月22日 22時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - Mayさん» 深雪は人は見かけによらずを地でいくタイプです!主人公ちゃんの心を掻き回してもらったので、みっくんに頑張って鎮静化してもらいましょう♪ それにしても、我ながら今回のガヤさんのキャラかっこいい…笑 (2017年3月22日 22時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - ついにわったー登場♪ (2017年3月22日 20時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
May(プロフ) - 太輔さん、空気読めてさすが〜☆深雪さんはある意味すごいですね、人妻は恐いものがなくなるからなぁ…早く誤解をといてほしいですねー(>_<) (2017年3月21日 21時) (レス) id: 8902c267d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2017年3月5日 22時

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