Blue Lagoon

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１年目に出来た彼女とはほんとに仲睦まじくて、町の公認カップルって感じ。

あの子は海の家のバイトで来てるけど、夏が終わったらどうするんだろう？
きっと歯医者と結婚するんだろう。




みんな思い込んでたし、多分みっくんもいずれはそのつもりだったはず。




でも、彼女は夏が終わったら東京に行ってしまった。





驚いたけど、まぁいきなり結婚もね、って感じで遠距離を続けてたんだけど…





「遠距離してたつもりだったのは、北山先生だけだったみたい。


彼女、東京にちゃんと彼氏がいたんだって。
だから久しぶりにって会いに行ったのに、会って貰えなくて、そのままフラれちゃったんだよなー…」



「うそ…。酷くない？それ…」



「うん、酷いよな。超落ち込んでるのになかなか話してくれなくて、だいぶ経ってからだよ。酔い潰れて、半泣きでぶちまけてくれたの」





そんな辛い現実を、みっくんは暫く一人で抱え込んでたんだ。
みっくんらしいけど、胸が痛くなる。




「それからは、多分だけど隣に住む子とはそーゆう関係にはなってないと思う。



だけど、渡辺さんみたいに夏だけのリゾートバイトに来た子とか、海に遊びに来た子とかとはちょこちょこ遊んでるみたいだったよ。



なんか、俺らもその彼女の件もあったし、あんまり深く聞けなくてさー…。
根本は結構一途なんだと思うからさ、ちょっと意地張ってるってか、無理してるとこもあるんじゃないかな？チャラく見せかけてるのも、自己防衛って感じするし」




「うん、そんな感じするよね。
Aが北山先生の事好きなら、頑張って救ってやってよ。

何気に相当女不信みたいなとこあると思うよ？
今のところ、広海さんくらいじゃない、心開いてるの。あ、あとAも」





みっくんが見せる時折寂しげな雰囲気は、そんな過去があったからなのかな。




深雪さんとの不倫で闇があるかと思ったけど、そもそものスタートはこの町に来てすぐにした恋愛のせいだったのかもと思うと…





「太輔、横尾さん。私、頑張るから！闇から私が救いだしてあげる！」




おーっって二人でパチパチ拍手なんかしちゃって。

そんな反応されると、ちょっと恥ずかしい。

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