Blue Lagoon

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雑貨ブースは太輔で、BARブースは、えーっと…




「どうも。横尾です」



「渡辺Aです…よろしくお願いします…」





注文した梅サワーを出しながら、今度は少し笑ってくれた。





「そんなに警戒する相手じゃないから。


渉、紹介するわ。海人さんのお店で働いてるバイトさん。

で、俺のパートナーになるのかな。横尾渉ね」



「あ、じゃあミツの…？」



「…はい、隣に住んでます。よろしくお願いします」



「ふーん…」





ニヤって、横尾さんは少し笑った。

それを見て私と太輔は顔を見合わせて苦笑い。






「あはは、違うから。この子はそんなんじゃないよ」



「…そうなんだ、ごめんね。ミツ好きそうだから、渡辺さんの感じ」



「おい、失礼でしょ」





この人にも、みっくんと変な関係って思われたんだ。
ていうか、みっくんどんなイメージ持たれてるわけ？





「さっきの人、北山先生の元カノかなんか？」



「…そうみたいです」



「別れて、リベンジしに来たの？わざわざAにあんなこと聞きにくるなんてびっくりした。


帰っちゃってごめんな。
あの後、俺も一緒にいて庇ってあげた方が良かったかなとか考えたりもしたんだ」





いや、同席されてた方が困るから…。




「ううん、大丈夫だよ全然」



「なら、なんでここに来たわけ？何か聞いてほしいか、聞きたいことがあるか、じゃないの？」




太輔からの鋭い尋問の中で、横尾さんはもくもくとデミグラスソースかなにか？のお鍋をかき混ぜてる。





「…教えてくれないかな？みっくんの事」



「俺らなんかより、本人から聞いたら？」



「聞けないよ。だって…」









「好きだから？」









ずっと黙ってた横尾さんからの、直球でいきなりの質問。







「だから、本人から聞くのが怖い？」







そう言われて、引き寄せられたかのように、自然と頷いてしまった。

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