Blue Lagoon

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太輔と仲良くなって暫く経ったけど、このお店に来るのは初めてだった。


雑貨屋さんだけど、看板を見るとBARも兼任してるらしい。





「いらっしゃいませ」





お店に入ると、カウンターにいたのは長身の初めて会う人。

初対面の太輔同様、かっこいいのに無愛想な感じ。





「あの、藤ヶ谷さんは…？」




「…あぁ、ファンの人？太輔の」




「いや、ファンってわけじゃ…」




「すぐ戻ると思いますよ」




「ありがとうございます…」





完全にあの人からは客じゃなくてファン扱い。

仕方ないから、BARと併設されてれ雑貨を見ながら時間を潰した。





雑貨とか、本とか、CDとか…奥の方には洋服もある。


これが、みっくんのリアルクローズかぁ。

確かにこんな感じのTシャツよく着てるかも。






その横にはハワイアンジュエリーもあるし、可愛い食器とかも、とにかく何でもある。

このお店知らなかったの損してたかも。





「…そんなに買ってくれんの？」



「あ…こんにちは」



「あはは、なんだよその反応。来てくれたんだ、初だよな」



「うん…初めて来てみました」






店内を見てたらアレもコレも欲しくなって、ポイポイ買い物かごに入れてた。


いつの間にか登場した太輔はそれを見て驚きつつも、嬉しそうに笑ってくれてる。






「A、この後時間あるなら少し飲まない？」




「太輔仕事は？」




「うん。だから、ここで良ければ。


…てかさ、何か話したいこととかあって来たんじゃないの？」





…その通りでございます。






促されるままBARカウンターへ移動して、梅サワーを注文した。

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