検索窓
今日:23 hit、昨日:2 hit、合計:443,754 hit

42 ページ42

出来上がったアイスレモンティーを深雪さんのテーブルに持っていく。





「…ごゆっくりどうぞ…」





よし、とりあえずしなきゃいけない最低限の仕事はやり切った。





「A、さっき言いかけてた話何?」



「あー…ううん、今度でいい。太輔もごゆっくり




「…うん」





何か言いたそうだけど、そのまま気づかないふりをしてくれる太輔はさすがだ。

だって、私が聞きたかった話の登場人物が真横の席に座ってるんだもん。聞けるわけない。





なのに…





「Aさん、少しだけ良い?」




「…はい」




「宏光と、もう寝た?」




「へっっっっ!?!?!?!?」





ガチャンっ





「あ、ごめん…いきなり過ぎて…。俺帰るわ、これレモンティー代ね」






何もオブラートに包むこともなくぶっ混んできた深雪さん。

太輔は動揺を隠しきれずにグラスとスマホをぶつけながら、それでも空気を読んで席を外した。






「あ、うん…またね」






私だって、いきなり過ぎて動揺する。

そしてそんな私たちを見て、深雪さんはクスクス笑ってる。






「ごめんなさい、今の彼Aさんの?」



「いえ…常連さんなだけなので…」



「そう。


…で、さっきの質問なんだけど。今年の宏光の恋の相手は貴方なの?」




「そんなのじゃないです…みっ…宏光くんと付き合ってるのは深雪さんですよね?」




「んー…1週間くらい前かなぁ。フラれちゃったのよ、私。


何でかなーって思って、暇だったし来てみたけど、もう気持ち固まってるみたいで。
新しくセ フレとか出来たんだと思ったけど、まだそんな関係じゃないの?」




みっくん、深雪さんと別れたの?


しかも1週間くらい前なら、ちょうど一緒に東京から帰って来たくらい。


別れちゃえって言ったら、怒っちゃったじゃん。





なのに、どうして?

43→←41



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (337 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1136人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

siori(プロフ) - ずっと拝読しておりました(*^-^*)四年前の恋は運命の恋だと思ってた。ってみっくんsideで書いてあったので、もしや……って思ってたんですけど、それが踏み切れない原因なんですね。切ないっ(>_<)うまくいきますようにっ。ドキドキしてますっ! (2017年3月23日 23時) (レス) id: 3917e78ca0 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» お待たせしました!わったーです(o^−^o)わたたいと主人公のドリカム状態開始です←古いですね笑 (2017年3月22日 22時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - Mayさん» 深雪は人は見かけによらずを地でいくタイプです!主人公ちゃんの心を掻き回してもらったので、みっくんに頑張って鎮静化してもらいましょう♪ それにしても、我ながら今回のガヤさんのキャラかっこいい…笑 (2017年3月22日 22時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - ついにわったー登場♪ (2017年3月22日 20時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
May(プロフ) - 太輔さん、空気読めてさすが〜☆深雪さんはある意味すごいですね、人妻は恐いものがなくなるからなぁ…早く誤解をといてほしいですねー(>_<) (2017年3月21日 21時) (レス) id: 8902c267d0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さくら | 作成日時:2017年3月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。