恋のsignal ２nd

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「…Aちゃんて…男と付き合ったことある？」




「ありますよ…人並みには」




「じゃあ、カマトトぶってんの？」




「え…


…きゃっ…」




頭撫でてた手を掴まれて、そのままソファーに押し倒された。




「慰めてよ、俺の事好きなら」



「北山さん…」



「好きなんでしょ？」



「…好きですよ…」



「ヤ らせてよ」



「………」





上から見下ろしてくるその顔は辛そうで、泣きそうで見てられない。

ここで拒絶したら、北山さんどうなっちゃうの？
役に立てるなら、それなら本望…





「…好きですよ…大好き」




「Aちゃん…」




「それで北山さんが元気になるなら、…ふ…っ」




「…泣くなよ…」




「……っ」





知らない内に涙がこぼれてた。






私が泣いたからか、北山さんは起き上がってソファーにもたれて座った。



私も起き上がったけど、感情がぐちゃぐちゃで、もう自分でも今どうしたいのか分からない。




「すいません、帰ります…」




「Aちゃ…

「北山さんのバカ！ちびっ！」




鞄を掴んで、北山さんの家から飛び出した。



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〜北山さん・side〜




28年生きてきて、今が一番自分の事が嫌い。

この前思いきり傷つけたAちゃんを、更に深く傷つけちゃった。





しかも…





「ちびは関係ねーだろ…」




最後に吐き捨てるみたいに残してったAちゃんの言葉に少しだけ笑って、でもそれも自虐な笑い。





もう、ドン底。




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〜貴方・side〜



家に帰って、ここ数年の間で今夜が一番泣いた。


この前泣いたのを上回ることはこの先しばらく無いって思ってたけど




こんなに早く記録塗りかえちゃった。





また明日からの週末２日間、家にこもって泣き続けるのかな。




ほんっとに、今がドン底。

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