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「泣くな。はっきりフラれたし、もう慰めてあげれないからな。



…今から会いに行くの?北山さんに」





「いえ…約束はしてないんで…」




「ん、そっか。




会いたいって伝えてみたら?もしかしたら、待ってるかも。俺と会うって言った?」





「はい…」





「ふーん…なら、ヤキモキしてるかもね。


じゃあここでね。また月曜に」




「はい!ご馳走さまでした…



あと、ありがとうございました。私、藤ヶ谷さんからこんな風に思ってもらえて、少しだけど自信つきました。




北山さんから好きになってもらえるように頑張ります!」






ペコっと一礼して、藤ヶ谷さんはニコって笑ってくれて、人混みに紛れていった。





北山さん…会ってくれるかな。
今日じゃなくても、明日でも。





連絡しようと思ってスマホを取り出すと、着信ランプがチカチカ。





北山さん先輩とバイバイしたら、家来る?





北山さんごめん、無理しなくていい
から







一つ目のメッセージから二時間後に、私が既読すら付けなかったからか弱気なメッセージが入ってた。






行きますっ!行かせていただきます…っ!!!





「もしもし、北山さん!」




『ですけど?』




「今LINE見ました!ごめんなさい、遅くなって…」




『いや、先輩とご飯してたらスマホなんか見れないよな。



俺のは、無理しなくていいから。疲れただろ、もう暗いし』




「行く!大丈夫、全然暗くないですからっ!



…ちょうど、会いたいなって思ってました…」





『…今どこ?』





「青山ですっ」





『迎えに行こうか?』




「え…


あ、じゃあ△△駅まで来てください。その先はさすがに分からないんで…。北山さん、今お家ですか?」




『うん、そう。


…つーかさ、△△駅ってよく分かってるじゃん。俺が乗る駅だよな』





「分かります!1回お家行ったし…それに、電車男さんデータ初級編ですよ、使ってる駅くらい」




『めっちゃ怖いわぁ、ストーカーさん。




じゃあ、気を付けて来てね。南口に大きい本屋があるから、Aちゃんが先に着いたらその中で待ってて』





「はいっ!わかりましたー!」





電話を切って、プラットホームへ走り出した。

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みっちゅん(プロフ) - こんばんは!偶然たどり着いて読み始めたら止まらなくなってしまいました。すごくキュンキュンしました。とっても楽しかったです。 (2017年3月18日 22時) (レス) id: 4fbe6f3e2a (このIDを非表示/違反報告)
りお - 楽しい気持ちで読めました!とってもよかったです!主人公ちゃんが可愛くて面白かったし、北山さん像もいい感じです!ナチュラルな感じが好みでした。ありがとうございました。 (2017年2月26日 19時) (レス) id: 4349ba973d (このIDを非表示/違反報告)
きよこ(プロフ) - 初めまして。毎回、更新を楽しみに待っていました!!!ぜひその後も読みたいです。これからも楽しみに待ってます! (2017年2月25日 0時) (レス) id: ba56ea4db3 (このIDを非表示/違反報告)
えつこ(プロフ) - パスワード申請しました。楽しみに待ってます。 (2017年2月24日 22時) (レス) id: 1418647db1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - えつこさん» みっくん推しがとっても伝わってきました笑。コメントありがとうございます!みっくんのお話を考えるのはとても楽しいです♪♪signalの続編を作りましたので、もし良ければ読んでやってください♪ (2017年2月24日 22時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2017年1月27日 21時

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