恋のsignal ２nd

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ふわふわした気分の中で、微かに聞こえる大倉の達の会話。




「…どーするよ、この子」




「二軒目は無理っしょ。てか、一人で帰れる？」




「んー…」




「大倉は幹事の子とこの後…だろ？」




「お陰さまで」




「淳太は？」




「俺に送られたいと思う？」




「…だな」




「…ミツってさ、誰かいないの？今遊んでる子とか、ミツの事を好きな子とか」




「いるけど…え、その子に迎えに来てもらえって？」




「うん。知らねーの？連絡先」




「知らねー」




「そっか、困ったちゃんだな」




「…ま、仕方ないな。俺送ってくわ、また今度改めてあの子には会うから」




そんなの…悪いんですけど。

大倉にも、幹事の女の子にも。

だけど思いの外色々溜め込んでたみたいで、一人で帰れる自信もなくて。




いっそ、俺この辺の公園で一泊しよーかな…





そう思った矢先だった。




ーーーーーーーーーーーーー




一瞬の睡魔で飛んだ意識が、聞き覚えのある声で引き戻される。



「…じゃん、めっちゃ偶然！」




「ね、淳太くん何してるの？」




「ごーごん」




「…彼女は？」




「ふふ、色々あんだよー。そっちは？会社の飲み会？」




「うん、そんなとこ。


あ、藤ヶ谷さーん！…藤ヶ谷さん、この前の直美先輩達の結婚式にいた方ですよ。
新郎とお友達なんですって」




「そうなんですか、はじめまして、藤ヶ谷太輔です。

加藤とは同期なんです、よろしく
」




「へぇ、加藤の同期ってことは、タメですね。

どうも、中間淳太です。
あ、名刺…いつもお世話になってます、関東ツーリストさん」




「え…あっ！東日本印刷の方だったんですね！

こちらこそ、お世話になってます…」




何やら名刺交換が俺の知らないところで繰り広げられてて、

で、それをニコニコ見守ってるのが…




Aちゃん？

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