恋のsignal ２nd

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藤ヶ谷さんが誘ってくれた淳太くんとの飲み会。

二人の共通の知り合いになる加藤さんがまさかの仕事で来れず、私と藤ヶ谷さんと淳太くんの３人っていう何とも奇妙な組み合わせになってしまった。




だけど、可愛い系の淳太くんと王子藤ヶ谷さんに囲まれて、若干テンションが上がるのは嘘じゃなく…





「なんだ、心配してたけど元気そうじゃん」



「うん…ありがと、心配してくれてたんだ」



「そりゃー…ミツ…、あ、北山ね。押し付けたはいいけど、あの後絶対喰われてるよなーって思ってた。

でも何も無かったんだ、残念だったね」




「…淳太くん喋りすぎ…。藤ヶ谷さん、先輩なんだけど」




「ううん、いいよ。後輩の事は何でも把握したいから、先輩として事細かに聞きたいですね」




「ちょ…っ藤ヶ谷さん！」





ペラペラと何でも喋っちゃう淳太くんに、藤ヶ谷さんはケラケラ笑ってる。

もう…ほんと、恥ずかしいの私だけじゃん。





「…元気？北山さん」



「電車では会わないの？」



「うん…会えないよ、あんなことになっちゃったし」



「もう諦めた？ミツのこと」



「諦めなきゃって思ってる。なかなか難しいけどね、すぐには」





一目惚れして、まさか仲良くなれるなんて思わなくて、ドップリ好きになっちゃったからそう簡単には割りきれない。





「どこがいいの？そんなに。


まだ仲良くなって日にち経ってないだろ？」




「うん…。

はじめはね、見た目がタイプだったの。

偶然仲良くなれて、優しくて、真面目で、話しやすくて、聞き上手で…照れ屋で、たまにカッコつけちゃうとこもあるけど恥ずかしくなっちゃってるとことか…」




「よくそんなにツラツラ出てくるね」




藤ヶ谷さんは呆れ顔。

私もびっくり。こんなに好きなところあるんだって。

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