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新幹線で、約三時間。
知らない内に寝てしまってたらしく、横浜を過ぎた辺りで北山くんから起こされた。
「A…A、起きろ。横浜過ぎたぞ、そろそろ」
「んー…」
「つか、トイレ行きたいんだけど。そしてさすがに重いっつーの」
「んー…？…はっっ！！ごめんっっ」
いつからなのか、行きとは反対で今度は私が北山くんの肩に凭れて眠ってた。
慌てて起き上がって、恥ずかしくてすっかり目も醒める。
「ごめん！！どうぞ、行ってらしてくださいっっ」
「悪いな、せっかく寝てたのに」
「いえ、とんでもないですっ 」
窓の遮光板を上げると外はもう暗かった。
ぼんやり景色を見てると、北山くんがトイレから戻ってくる。
「はい、どーぞ？」
「え？」
「肩空いてますよ」
「いや…大丈夫です…もう品川まですぐだし」
「あっそ。
あーぁ、そうなんだよなぁ〜…俺の抜け駆けタイムは終わったわ」
自分でそんな風に言っちゃうところが北山くんっぽくて少し笑える。
それに安心したのか、北山くんもニッコリ笑った。
「なぁ、前に俺が好きな子に告白する時はどうするかって話したの覚えてる？」
「あー…何だっけ。聞いたけど忘れちゃった」
「忘れんなよ。
つか、忘れないように後で実戦してやるよ」
「…うん？」
何だっけ。聞いたような、聞いてないような…
まいっか。多分たいした事ないでしょ。
そして、少し経って品川駅に着いた。
二人でここを降りて、それぞれ帰宅に使う路線は違うから、分岐点で立ち止まる。
「…じゃ、また明日ね。お疲れさま」
さっきの実戦の話は忘れちゃったかな？
何も言ってこないから、私からも触れずにクルリと背を向けた。
「待って」
パシって腕を捕まれて、振り返ったら、そのまま少し人通りが少ない連絡通路に引き込まれた。
「好きだ」
「……っ！！！！！」
思い出した。
前に、告白したらそのままキスしちゃうかもって言ってた事を。
その優しくて甘い重ねるだけのキスは数回繰り返されて、名残惜しそうに唇は離れてく。
「おやすみ。気を付けて帰れよ」
私は何も言えなくて、北山くんは視線を反らしたまま１度も目を合わすこと無く、人混みに吸い込まれていった。
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さくらんぼ(プロフ) - もぐりんさん» コメントありがとうございます！ミツ担さんなんですね♪今回は、ガヤさんを選びました…お話はもう少し続きますので、良ければお付き合いお願いします(o^−^o) 主人公、幸せになって欲しいです♪ (2017年2月23日 9時) (
レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - Mayさん» 一晩かけて、ゆっくり…の続きを作りましたので、お時間あるとき読んでもらえると嬉しいです♪ (2017年2月23日 9時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
もぐりん(プロフ) - 初コメントです。いつも楽しく読ませて頂いてます。藤ヶ谷さんに決定なんですねー!私、北山担なので、なんだか残念です。。でも、主人公ちゃん、幸せになってほしいです。にしても、こんな会社に勤めてみたい(笑)更新、楽しみにしています。 (2017年2月21日 21時) (レス) id: bf8103fd1d (このIDを非表示/違反報告)
May(プロフ) - 一晩かけて、ゆっくり…想像しただけで鼻血が…(*_*)さすが藤ヶ谷さん！ (2017年2月20日 13時) (レス) id: 8902c267d0 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» グズグズゆらゆらしてましたが、選んでいただきます！続きもよろしくお願いします♪ (2017年2月18日 15時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2017年1月1日 14時
