君と僕らの明日 part２

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「自分で聞いてきたくせにさー…赤くなんなよ、こっちも恥ずいわ」




いやいやいや、こんなこと顔色変えずに言えちゃう貴方のがおかしいんだってば。
体全体が熱くなってきて、だめだ。この場にいられない。




「いい！ごめん、変なこと聞いて…なんか暑いね、冷たいお茶飲もうかな、あ、北山くんも飲む？」



「ん、飲む飲む」




なんで平気なの！普通、私じゃなくて北山くんが動揺するところなはずなのに！！




「…ラブラブっすね」


「うっわぁ、たっ玉ちゃん！！」



部屋から出ると、玉ちゃんがちょっとムッとした顔で立ち尽くしてた。



「おかえり…外回り終わった？」


「終わったけど…パチンコでもしてこれば良かった。こんなアツアツな現場見ちゃうなら」


「何言ってるの、意味不明」




なんか怒ってる玉ちゃんをすり抜けて、給湯室へ向かう。
だけど、ムスっとしたまま後をついてきた。




「玉ちゃんもお茶飲む？コーヒーがいい？」


「お茶飲みます…」


「分かった。持ってってあげるから、お部屋にいていいよ」


「手伝います」




もー…

そんな怒った顔してる人に手伝ってもらっても…
ていうか、手伝ってもらう程の事じゃないんだけど。




「玉ちゃんもパチンコとかするんだね。意外」


「しないっすけど」


「でも、さっきパチンコでもしてこれば良かったって…」


「ミツさんと話して顔赤くしてるAさん見るハメになるなら、寄り道してれば良かった。

定番でしょ？パチンコって、暇潰しの」




戸棚の上の方にあるグラスを取ってくれながら、静かにだけどかなりのふて腐れモード。

でもそれを聞いて、思わず笑ってしまった。




「ふふ、玉ちゃんって無感情な子なんだと思ってたけど、そんなこと無いんだね」




深く考えず、思ったことを口にした。




そして、その言葉に１分後に後悔することになるなんて。




再び黙った玉ちゃんを見上げると、持ってたお盆を奪い取られ、ちょっと乱暴にそれは空いた場所に置かれた。






「…Aさんてさ…バカなの？」


「え？ば、バカなの？」


「好きだって言ったじゃん。だから、ヤキモチ妬いてんだけど…分かるでしょ、普通は」





じりじり壁に追いやられて、逃げ場が無くなった。

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