君と僕らの明日

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二日目の研修が終わって、夏希ちゃんから誘われて男の子の同期と合流して飲みに来た。



「ね、夏希ちゃん、北山くんと何かあったのかな？仲良くない？」




横にいた春子ちゃんからコソっと言われて視線を移すと、確かに昨日と距離感の違うふたり。

横に座って、夏希ちゃんの気軽なスキンシップに北山くんは満更でも無さそうに応えてる。




「何かアクション起こしたかな？後で聞いてみなきゃね♪」


「うん…そうだね」





気になる。気になるけど、聞けない。
後で夏希ちゃんから聞き出したら春子ちゃんに聞こう。




「南ちゃん、どうかした？」


「え？ううん、なんでも無いよ」




夏希ちゃんと同じく、名古屋支社の千賀くん。
女子以上に気配りをしてくれる優しい人。




「どう？名古屋は」


「んー…まぁ、ぼちぼち。でも同期は結局夏希ちゃんだけになったしなぁ。

なんかさ、こう…アク強いんだよね。俺の上司」


「もう一人いた男の子辞めちゃったの？」


「うん。結婚で、嫁さんの稼業継ぐんだって。男では珍しいよね。驚いたけど、凄いなって」


「へぇー…」


「南ちゃんは？」


「んー…後輩女子が欲しい。入社しても、辞めちゃうんだもん」




社員一人と、派遣さん３人が辞めた。確かに仕事はきついけどさ。

私の答えに、千賀くんはクスっと笑った。





「じゃなくて、結婚だけど。どうなのかなーって思って。女の子だいぶ減ったよね」


「あ、そっち？


ふふ、微妙な年齢の女子にしちゃダメな質問でしょ」


「じゃあ、彼氏いないの？」


「うん、いない。でも来年はできる予定」




怪しい占い師によると、だけど。




「ふーん、変なの。今年はダメなんだ？」





ダメじゃない。ダメじゃないけどさ…





「…うん。来年、頑張る。今年は仕事する！」


「変なのー。ま、頑張ってよ」





ニコって笑って背中をバシっと叩かれ、その笑顔につられて私も笑って頷いた。

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