君と僕らの明日

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ちょっと言い過ぎちゃったかな…

玉ちゃん酔ってたし、私も北山くんの言葉を深読みして動揺してたから、ちょっと敏感になり過ぎちゃったのかも。





モテモテの酔っぱらいは、あんなのきっと何て事ないんだろうな。
バカみたいに大人げなく怒っちゃって、だんだん恥ずかしくなってきた。






prrrr..





「あ…」




ーーーーーーーーーーーー



翌朝、私が向かったのは自分の会社じゃなくて、親会社の最寄り駅。




「おはようございます！すいません、お待たせしました！」


「おはよ。ごめんね、急に来てもらって」


「いえ、たまに外出るのも新鮮で楽しいです」





昨日の夜、藤ヶ谷さんから電話が来た。
急に親会社へ行く用事が出来て、私の事を気に入ってくださってる方への訪問だから同行して欲しいって。





正直、助かったって思ってたりする。
玉ちゃんは勿論だけど、北山くんだってちょっと気まずい。

いや、二人とも直接ハッキリ言ってきたわけじゃないけど…

逆に、ハッキリ伝えてくれた藤ヶ谷さんとは気まずくなかったりする。
なんでかな？






親会社に到着して、案内された部屋で少し待っていると、付き合いのある営業部長さんが来た。

営業の詳しい話しはよく分からないけど、気むずかしい部長の気持ちが私が行けば少しでも和むなら、役に立ててる気がして嬉しい。






「まさか南さんが来てくれるとは思わなかったよ。てっきり、新入社員のイケメンが来るかと思ってたのに」


「次は、玉森を連れてご挨拶に参ります。

部長、本日はお時間頂きましてありがとうございました」


「ありがとうございました」






丁寧に頭を下げた藤ヶ谷さんにつられて、私も頭を下げる。

親会社への訪問なんて、殆ど顔だしするだけみたいなものだから肩の力が抜けてる藤ヶ谷さんもかっこ良かった。







「ふぅ、緊張したー」


「本当ですか？仲良しじゃないですか、私なんかいなくたって全然…」


「いやいや。玉森連れてくのと、Aちゃん連れてくのと全然違うから。



時間作って貰ったし、今夜予定ある？お礼にご飯行こうか。何かご馳走するから」



「えっ！いやいや、大丈夫です。今日のは私にとっても仕事なので、お礼も何も…」



「んー…普通にデートしようってお誘いなんだけどな、口実つけて。

それでも、だめ？」





あ、そっか…





私としたことが。デートに誘ってくださってたのね。。。

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