220 玉森・side ページ20
数日後、控え室でミツが無言でタブレットを差し出してきた。
「何？」
北山「お前、まんまとコレに利用されたんじゃねーの？」
タブレットを覗き込むと、
【長谷川美羽、初映画主演、初ベッドシーン解禁！！】
宮田「おぉぉ、ベッド…」
「食いついてんなよ。
…これのためかよ、俺の記事。マジ迷惑…」
北山「大人気ケータイ小説の映画化だって。ちょっと前流行ったよな、その類いの。
良かったじゃん、利用されただけで済んで。Aも心配しただろ。ちゃんと説明してやってよ」
「…うん」
ミツに言われたくないんですけど。
そんな俺の心情を察したのか、宮田が口を挟んできた。
宮田「キタミツってさぁ、三浦さんと幼馴染みなんだっけ？」
北山「そうだけど」
宮田「もう大人なんだしさ、三浦さんとのこと過保護になると嫌がられちゃうよ？
それに、玉の彼女なんだから、干渉し過ぎも良くないなぁ〜」
北山「はぁぁ？？何だよ、心配してるだけだろーが」
小競り合いを尻目に、もう一度タブレットを見つめた。
俺らってさ、仕事だから仕方ないけど、本当なら好きな相手としかしたくないこともしなきゃいけない事ってある。
実際俺は割りきるのに結構時間かかったし。
スマホを手に取って、長谷川美羽の名前を出した。
ーーーーーーーー
美羽「珍し。何の用ですか？玉森くん」
「なんだよ、そのツンケンした態度は」
美羽「だって、また怒られるのかなって思って。熱愛記事、下火になったんだからもういいでしょ？まさか彼女とまだ喧嘩してるの？」
自分から長谷川美羽を呼び出したのって初めて。
誰かに見られても誤解されないように、逆に誰からも見られるテレビ局の社員食堂を選んだ。
美羽「…裕太くんてぶっ飛んでるよね。普通さ、アイドルと女優の待ち合わせ、こんなとこにする？会員制のバーとかあったでしょ」
「まぁ、そうだけど。逆にここなら誰からも俺らのこと疑われなくて良くね？
長谷川さんがレギュラー撮り終わってから、いつもここでお茶してるって聞いたし」
美羽「…で、何よ。話はこの前終わったじゃない」
長谷川美羽の表情が、少し不安気に変わった。
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はと(プロフ) - はじめまして。今頃ですが、こちらの作品に出会い、何度も読み返してキュンキュンしています。主人公さんが、『玉ちゃん』呼びから『裕太』と呼ぶきっかけになった場面など番外編で読みたいなぁ。と思いました。期待しています。 (2019年1月26日 10時) (
レス) id: bf18adaee4 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - じゅりみつさん» コメントありがとうございます♪ミツ担の方に、このお話が受け入れてもらえてすごく嬉しいです！ポインセチア、素敵ですよね。この季節に見かけることも多いですが、ウキウキしますよね。最後までお付き合い頂き、ありがとうございました(о＾∇＾о) (2016年12月10日 16時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりみつ(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます。お疲れ様でした！私は北山担なのですがこの玉ちゃんにとても惹かれていきました。読んでいてすごく楽しくて素敵な作品でした！個人的にポインセチアの花が好きで最後に出てきたので興奮して思わずコメントしてしまいました！笑 (2016年12月9日 0時) (レス) id: cbc3fa0b60 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます。続編は、お話が思い付いたら書きたいなと思ってます♪どんなオチにするかは悩み所ですが…また、続きが出来た際には、読んでいただけると嬉しく思います。最後まで、ありがとうございました♪ (2016年12月5日 11時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます。続編は、お話が思い付いたら書きたいなとは思っています。とりあえず、今回は区切り良くエンドです。続きが出来た際には、また読んでいただけると嬉しく思います♪最後まで、ありがとうございました！ (2016年12月5日 11時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2016年9月21日 12時
