190 玉森・side ページ40
戦国時代に、現代の俺がタイムスリップするSFっぽいドラマを選んだのは意外だったけど、更に理由も意外だったから驚いたけど嬉しくて。
「…じゃ、他のドラマでのキスシーンは泣いてくれた？」
貴方「泣きはしないけどー…
嫌すぎて、早送りしまくった。
アイドルなんだからさ、フリでいいのにって」
「まぁ、そーだけどさ…。それ言っちゃうと、仕事の幅狭くなっちゃうからなぁ」
貴方「それでも。嫌なものは嫌なんだよ」
プイって背中向けられた。
本気で怒ってるとか拗ねてるんじゃなくて、構って欲しいからって分かる。
だから、俺もそこはとことん甘やかしてあげたい。
手を伸ばして、背中から抱き締めた。
「んふふ、やっとここまで来た」
貴方「どういう…？」
「未だに、俺が一方的に追いかけてるのかなって不安だった。
そもそもの始まりがそうだし、それでいいって俺が言ったんだから文句は言えないし。
でもさ、だんだんそれじゃ嫌で、勝手に嫉妬したり苛ついたりとかもあるし…」
抱き締める腕をギュッて強めると、振り返ろうとしてるのか肩が動いた。
でも、こんな恥ずかしい事言ってる時顔見られたくない。
「いい。このまま喋らせろ。…返事もいいから。聞いてて」
そしたら、力が抜けて小さく頷いてくれた。
「何かさ…さっきの話だけど…樹くんのこと。
俺がAにしてあげたくても出来ないこと、あいつは全部簡単にやってのけるだろうから。
そーゆう存在って、やっぱり脅威。
普通に外で遊んで、待ち合わせしたり、手繋いで歩くとか。
Aは初めて男と付き合うのに、普通のことが出来ないのっていつか不満にならないのかなって。
で、旅行来てみたけど観光地を気兼ね無く歩いたり、旅館の卓球で遊んだりとかも出来ないし…
ちょっと、自信喪失って言うか…なんかさ。
ごめん、纏まらないわ」
情けなくてカッコ悪い自分の心境を、全部吐き出した。
返事しないでって言ったから、Aは何も言わない。
でも、少しして小さな声がした。
貴方「…喋っていい？」
「いいよ」
貴方「初めて付き合うから…私にはコレが普通だよ？」
「え…」
貴方「精一杯努力してくれてるのは分かってるし、玉ちゃんの立場だって分かってるから。
だから、私の事もっと信じて欲しい」
そんな事女の子に言われたのは初めてだった。
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さくらんぼ(プロフ) - 桜さん» 主人公ちゃん、今からアイドルの彼女になる洗礼を…！！変な記事に二人は勝てるのか？感じです。いつも読んで頂いて有難うございます！ (2016年9月20日 22時) (
レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - さくらんぼさん» この先の展開、とても楽しみです(#^∀^#)いつもこのお話を読んで癒されてます。 (2016年9月20日 18時) (レス) id: 0c0813c9ee (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 桜さん» いつもコメントくださってありがとうございます♪更新頑張ります((o(^ ^)o)) (2016年9月13日 23時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - さくらんぼさん» 更新、楽しみにしてました〜(*^∀^*)これからも、応援してます☆ (2016年9月11日 8時) (レス) id: 0c0813c9ee (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - さちさん» 楽しみにしてくれるなんて嬉しいです♪告白、やっぱり言わないですよね？大丈夫、悪い女子じゃないです笑。続きもよろしくお願いします☆ (2016年9月10日 8時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2016年8月26日 14時
