Miel マカロン ４

天使と小悪魔 ページ47

この期に及んで、みっくんは何を言う気なんだろう。

心配で見つめてると、二階堂くんがガバって顔を上げた。
その顔は、なんかにやけてる。



北山「…何笑ってンの？」



二階堂「里穂さま…かーわいいーーーー」



ずこーって感じ。
みっくんと顔見合わせて苦笑いしたけど、よく考えたらその反応で良かった。
同じ思いだったみたいで、軽く頷かれて。



二階堂「…そっか。じゃ、仕方ないからAちゃんのこと諦めなきゃね。



おめでとう、二人とも幸せになってね」




「うん。ありがとう」




二階堂「北山先生、もう絶対泣かせちゃダメだよ」



北山「分かってます。…ありがとな、二階堂」




二階堂「よっし。俺もそろそろサークルのとこ戻るね。



お幸せに〜」




天使の微笑みを残して、二階堂くんは去って行った。



「元気そうで良かったね、二人とも」



北山「あぁ。ま、相変わらず古川さんは悪魔だったけど。




…でも、偶然だけど二人とも会えて報告出来て良かったわ。ちょっと気になってたんだよね。特に、二階堂」




「…うん。大人になったね、二人とも」



お店を出たら夜風は少し涼しさを感じるようになった。



こんな風に、季節が変わるのを一緒に見ていけるんだなって。
恥ずかしくてそんなこと直接は言えないから、繋いだ手に力を込めた。

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