Miel マカロン ４

天使と小悪魔 ページ43

北山「んふふ、Aって何気に人たらしだよね」



「え？」



マネージャーさんたちの心遣いにホッコリしてると、みっくんがそう言って頭をポンとしてくれた。



北山「ていうか、心掴むの上手いな。あいつらとの関係を見てて、ずっと思ってた」



「それは、みっくんが色々フォローしてくれてたから…」



北山「えー？中村さん、一人にして放ったらかしてても普通に馴染んでたよー？


ほら、俺だって中村さんに夢中だしー」



からかいつつそんな事言われたら、何か本気で恥ずかしくなってきた。



「そんな恥ずかしいこと言わないで！みっくんチャラ過ぎ…」



北山「別に、チャラくねーし。




…よし、ちょっと充電するか。こっちおいで」



ソファーに座り直して、両手を広げたみっくん。
何を求めてるかは分かるから、勢いよくその胸に飛び込んだ。



北山「…でも、ほんとはさー…合宿で夜とかにみんなで話してる時言っちゃおうかと思ったー」



「何を？」



北山「お前らなんかに心配されなくても、俺は近い内中村さんを嫁にするんだって。


絶対驚くだろーなぁ、みんな…
言えないから曖昧に話流そうとしても、だらしない、意気地無しって言われっぱなしだったし」



そう言いながら、然り気無くソファーに押し倒された。



北山「全然だしって。ね…俺のこと、意気地無しってAも思う？」




「…意気地無しの人は、こんなことしないよ？


…っん…」




上から降ってくるキス。啄むようなのとか、優しかったり、色んなキス。

こんな彼を見たら、学校での姿しか知らない人たちはギャップがありすぎて驚くよね。



そんな事をうっすら考えながら、みっくんとのキスに夢中になった。


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夕方、たまには外食をしたくて、最近人気のある多国籍料理が美味しいって評判のバーに行ってみた。



「すごーい、綺麗な店内〜」



キラキラの照明とエキゾチックな内装、店員さんの着てる服もそれぞれ別の国の民族衣装。
話題のお店なだけあって、やっぱり混んでるな。



ふたりでキョロキョロしちゃって。
でも、目の覚める出来事が起きた。



『いらっしゃいませー。お飲み物お先に伺います』



オーダーを取りに来てくれたのは、古川里穂だった。

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