154 北山先生・side ページ4
さっきの…Aに見られたかな。
ゴールが決まって、盛り上がった古川先生にいきなり抱きつかれてびっくり。
慌てて離したけど、…ありえないよな。
おそるおそるAがいるベンチを見るけど、遠くて表情までは分からない。
接戦は後半に入って、一点を攻防してる。
辰巳「せーんせ!お疲れ!」
「お、辰巳!久しぶりじゃん」
卒業生の辰巳が試合を見に来た。
辰巳「うわー、めっちゃ競ってる試合…
ここのサッカー部も強いもんね」
「あぁ。お前、一人?他の奴来なかったの?」
辰巳「んーサッカー部の奴とは来てない。俺のツレは、愛しのAちゃんとこ」
「はっ!?」
バッて振り返ると、Aの横に金髪の男が座ってる。
うわ…あいつ、金髪にしたのかよ…いや、そんなのどーでもいいけど、二階堂だよな?
里穂「こんにちはー…あのぉ?」
辰巳のことを知らない古川先生が、話しかけてきた。
「あ、そっか。去年卒業したサッカー部の辰巳。
で、教育実習で来ててサッカー部のお手伝いしてくれてる古川先生」
辰巳「こんちはー」
里穂「初めましてー古川です♪」
しばらく試合の行方を見守ってると、辰巳が口を開いた。
辰巳「ねぇ、先生。お手伝い、なんでAちゃんにしなかったの?」
「は?何が?」
辰巳「あの人、何もしなくね?」
「え…」
言われてみれば、確かに。お手伝いってのは名ばかりで、いつも日陰から練習見てるか日傘さしてベンチ座ってるとか。
スコアの付け方とか、練習記録とかの書き方も聞いてこない。
辰巳「Aちゃんはさ、差し入れ持ってきてくれたり、飲み物くれたり、暑くてフラフラしてる奴いたら団扇で扇いでくれたりさぁ。
一応、試合開始から見てたんだよ俺。
そーゆう役割全部1年がやってるっぽく見えたけど?
あの人何のためにいるの?つか、マネージャー辞めた?」
「辞めては無いけど…試験前だからって休んでる」
そしたら、辰巳が深いため息。
辰巳「それさー…あの人が嫌だから休んでるんじゃないの?
ちゃんと、そーゆうの考えないと。
部員の中にも表に出さないだけで、疑問になってる奴いるかもよ?」
頭殴られたみたいだった。
自分の仕事で手一杯で、古川先生がきちんと部員のフォローしてるかどうかとか、あんまり見てなかったから。
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さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» たまに北山先生が恋しくなります笑。天使には、きちんと報告しなくちゃーと思ってました(о^∇^о) (2016年9月13日 23時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - まさかのマカロン♪早く在校生にもカミングアウトしたいよねー!!あの2人に報告できたのは一安心かな。 (2016年9月12日 19時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» 思い出したように突如更新するマカロンです笑。忘れずに見てくれてありがとうございます(о^∇^о) (2016年8月30日 15時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 名無し49053号さん» 遅くなりました、コメントありがとうございます♪また続きもよろしくお願いします(^o^) (2016年8月30日 15時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - わーマカロン♪ついに報告したねー!! (2016年8月29日 21時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2016年6月18日 7時