169 ページ19
あれよあれよという間に、古川先生の実習最終日になった。
この1週間はそれまでの姿とは全然違って、みっくんにばかりくっつかずに色んな先生に質問しに行ったり、部活もきちんとお手伝いしたりしてた。
亜依「古川先生変わったじゃん。あれが、始めから出来てたらもっと良かったのにねぇ」
「ね。部活もちゃんとやってるみたいよ?マネージャーさん達も戻ってきたし、平和になったみたい」
亜依「ふふ、Aの愛のムチが効いたね」
「そんなんじゃないけど…、でも、あの日ちゃんと言えて良かった」
コンコン♪
亜依「そうだねー…はーい」
放課後の保健室でノックが鳴って、返事をしたら古川先生が入ってきた。
里穂「失礼しまーす…あ、中村さん…」
「お疲れさまです。亜依先生に話でした?私戻りますね。またね、亜依先生…
里穂「ううん、大丈夫です!中村さんにも聞いてみたいことあったし。
二人、仲良しですよね?
…結構色んなこと話します…?」
なんだ、その質問は。亜依先生と顔見合わせて、首を傾げる。
亜依「なに、その不思議な質問…」
里穂「んー…恋愛相談?したくて。
忘れたいんです。私、6年くらい片想いしてる人がいて」
亜依「え…」
里穂「北山先生のこと、ずっと好きだったんです。高校の時から。
ここに実習に来たのも、教師になりたかったのも嘘じゃないけど、北山先生に会いたかったからで…」
私は何も言えなくて、亜依先生が相槌を打つ。
里穂「生徒とか、卒業生じゃ他の子と同じになっちゃう。実習生としてなら、少し違う目で見てもらえるかなって。
…でも、先生には好きな人がいるみたい。
だから、私諦めなきゃいけないのかな」
亜依「気持ち伝えなくていいの?」
里穂「伝えたところで、結果見えてますし…。
それなら、もう普通の卒業生兼実習生でいいやって思えてきました。
だから、諦めるためにも嘘つかないで欲しいんです。
中村さんと北山先生って、付き合ってるんですか…?」
真っ直ぐ見つめられた視線から逃げられなくて、亜依先生も心配そうに見てくる。
これは、もう誤魔化せない。
「…はい。付き合ってます…」
里穂「やっぱり…。部員の子たちが、絶対二人はデキてるみたいに冗談で言ってるのが聞こえて…
でも、意識して二人が話してるのを見るとそうとしか思えなかったんですよね」
780人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» たまに北山先生が恋しくなります笑。天使には、きちんと報告しなくちゃーと思ってました(о^∇^о) (2016年9月13日 23時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - まさかのマカロン♪早く在校生にもカミングアウトしたいよねー!!あの2人に報告できたのは一安心かな。 (2016年9月12日 19時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» 思い出したように突如更新するマカロンです笑。忘れずに見てくれてありがとうございます(о^∇^о) (2016年8月30日 15時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 名無し49053号さん» 遅くなりました、コメントありがとうございます♪また続きもよろしくお願いします(^o^) (2016年8月30日 15時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - わーマカロン♪ついに報告したねー!! (2016年8月29日 21時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくら | 作成日時:2016年6月18日 7時