Miel マカロン ４

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「そんなわけないじゃんっ。私、多忙だもん。


今日だけ！明日からは、古川先生にやってもらって」



北山「いやー…あの子何も出来ないでしょ…」



「だったら、追い出してマネージャーさん達に来てもらえば？」



北山「Aさー…」



「とりあえず、仕事戻ったら」



北山「え…うん。分かった…」



ちょっと突き放しすぎたかな。
でも、今回の事は悪気無いとは言えみっくんだって悪いんだから。



相変わらずボケーって日陰で見てるだけの古川先生の所へ行った。



「古川先生、教えるから練習記録書いてください」



里穂「えー…でも、私あと１週間で終わりだし…」



「でも、お手伝いしたいからここに来てるんですよね？

ほら、こっちきて」



里穂「えー…。なんか、中村さんキャラ変わって怖いです」



私はあんたのメンタルの強さのが怖いわ。
そう心で思いつつ、ノートを広げてペンを渡した。



「今日の日付ここに書いて、トレーニング内容とか、チーム作って試合とか始まったらメンバー書いて…


あ、どんな風にメンバー分けてこのチームになったのかも書いて欲しいです。

あと他に備考欄は過去の記録見ながら必要な事メモしてって…」



里穂「えぇーっ！そんなの覚えられないですぅ。

ほら、傘もあるし手塞がってるからぁ〜…」



「…じゃ、もう来なくていいですよ。私がやりますから。


古川先生もレポートとか報告書とかありますよね？」



里穂「でもー中村さんだって色々…」



「別に残業するから大丈夫です。１年にこんなことさせて練習出来ない子がいるなんて可哀想だし」



里穂「…わかりました。やりますよ！やればいいんでしょっ」



ブータレながら、日陰なんとか探してるけど、もうここまできたらそんなことさせない。
思いっきり悪者になってやる。



「そんなに遠くじゃ、練習内容把握出来ないですよね？

焼けたく無いなら日焼け止め塗りまくってきてください。

あと、今書ける事書き終わったら飲み物準備しに行きますよ！早く書いちゃってください」



里穂「…はーーーい…っ」



唇尖らせて渋々書き出した。
これが正しいやり方なのかは分からないけど、とりあえず私が出来ることは、この甘々実習生をきちんと叱ってあげることくらい。



里穂「書けましたーー」



「じゃ、飲み物ですね。行きましょう」



古川先生を部室へ連れて行った。

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