Miel マカロン ４

164 北山先生・side ページ14

辰巳と二階堂に続いて、キャプテン達にも言われてしまった…

宮田先生から、古川先生は俺のそば離れないって言われたから、薄々疑惑はあったけど…
まさか、生徒からも思われてたとはね。



さて、どうしたものか…。
俺の気も知らず、横で古川先生ペラペラしゃべってるし。



里穂「って、北山先生聞いてますか？」



「え？あーごめんごめん。何だっけ」



無意識に聞き流す癖までついてたか。
ていうか、この子なかなかメンタル強いな。



そんなことを考えてたら、Aが近づいて来た。



里穂「あ、中村さん…？」



俺のことチラッと横目で見て、そのまま素通りして練習記録つけてた１年の所に行った。



里穂「なんか、怒ってません？顔怖かった気がする…」



「…」



そのまま、Aのことを見つめた。


ーーーーーーーーーー



〜貴方・side〜



みっくんと古川先生のことチラ見して、声かけずに素通りして何かノートに書き込んでる部員の所へ行った。



「何書いてるんですか？」




『えっ…あ、練習記録ですけど…あの、誰…？』



１年生にとっては、私なんて何処の誰状態。
その子からノート取り上げて、手を差し出した。



「そのボールペン、今日借りてもいいですか？


マネージャーさんじゃないですよね？私がコレ書くので、練習参加してきてください」




『へっ！？いや、でも…』




「こんなことしてたら、他の人と差ついちゃいますよ？

気にしないで行ってきてください」




『…はい！ありがとうございます』




深々とお辞儀されて、その１年生はトレーニングへ戻って行った。




久しぶりに見る練習記録のノートが懐かしい。

一年ぶりくらいだから、どんな風に書くのかとか過去のページ参考にして。




北山「中村さん！どうしたの…」




一応、学校モード。でも顔は困惑してる。

ノートから目を上げずに、さっきのマネージャーさん達の話をしてみた。




北山「うわ…マジか…」




「こんな風になるまで気づかないなんて、どうかしてるんじゃないですか？まったく、抜けすぎでしょ」




北山「…ごめん。実は、さっきキャプテンとかにも言われてさ〜…

ほんと、周り見えてなかったみたいで。

Aが、これからは来てくれるの？」



若干嬉しそうな声な気がしたから、思わず顔を上げると、やっぱり少し顔がニヤけてる。

おいおい…。。。

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