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二階堂「Aちゃんさ、何で怒らないの?あんなの見せつけられて、よく黙ってられるよね。
…だいたい、北山先生だってデレデレしてんじゃねーの?どうせ…」
「二階堂くん…止めてよ」
二階堂「里穂様なんかに騙されるくらいじゃ、北山先生もたいした男じゃない。
彼女がこんなに近くにいるのに、何でこっちにおいでって呼ばないわけ?」
「呼んでくれたけど…行けなかったんだよ。行けないよ、あんなの間近で見なきゃいけなかったんだよ?
良かった、行かなくて…この距離なら、まだ見ないように出来るし。
ごめん、私用事あるから帰るね。辰巳くんによろしく」
二階堂「ちょっと、Aちゃん!」
また溢れそうになった涙を堪えて、その場を離れた。
追いかけてきてくれる二階堂くんに対して、これがみっくんだったらどんなに良いかって酷いことを考えてしまう。
他校の地理がよく分からず歩いたから、人気が無い裏庭みたいなとこに来てしまった。
「あれ…帰りたかったのに…」
広い学校だから、迷ったな。
後ろからは二階堂くんがまだ追いかけてきてくれてた。
二階堂「Aちゃん!待ってよ」
腕を捕まれて逃げられなくなった。
二階堂「こっち向いてよ。…泣くなよ…」
無理に振り向かされて、歩いてる内に溢れてた涙を二階堂くんに見られた。
慌てて拭うけど、その手も止められる。
二階堂「ダメ。俺にさせて」
親指が頬を撫でて、涙を拭ってくれる。
そんな大人な二階堂くんに、不覚にもドキドキしてしまった。
「ごめん…泣くつもりなんて無いのに…勝手に出てくる」
二階堂「うん…」
「ごめん…」
二階堂「Aちゃんは悪くないじゃん。
…ねぇ、幸せになってって言ったじゃん。
北山先生には敵わないって思って諦めたのにさ…」
少し掠れた声が、なんだか切なさを誘うと思った。
そう思った時、抱き締められて驚く。
「…ごめん…押し返す元気無い…」
二階堂「諦めるの、やめようかなー…」
「…やめなくていいよ。
私、今頭の中で北山先生に抱き締められてるって変換してるし」
二階堂「ええっ!何それ、酷くない!?」
「…だから、はじめに謝ったじゃん…」
二階堂「…はぁ、Aちゃんには本当負けるわ」
悲しげに小さく笑って、腕が離された。
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さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» たまに北山先生が恋しくなります笑。天使には、きちんと報告しなくちゃーと思ってました(о^∇^о) (2016年9月13日 23時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - まさかのマカロン♪早く在校生にもカミングアウトしたいよねー!!あの2人に報告できたのは一安心かな。 (2016年9月12日 19時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ★mmiioo★さん» 思い出したように突如更新するマカロンです笑。忘れずに見てくれてありがとうございます(о^∇^о) (2016年8月30日 15時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 名無し49053号さん» 遅くなりました、コメントありがとうございます♪また続きもよろしくお願いします(^o^) (2016年8月30日 15時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - わーマカロン♪ついに報告したねー!! (2016年8月29日 21時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2016年6月18日 7時